斑が入った斑入り植物(ふいりしょくぶつ)ってキレイですよね。いろんな植物種でいろんな形状のキレイな斑入り品種があります。私は斑入り植物を使い『植物に囲まれたおしゃれな家作り』を進めています。
しかし斑入りの植物は値段が高いものだと数十万円。中には百万円単位の植物まであります。興味があるすべての植物をそろえるなんて不可能に近い。
植物研究家
ですのでこの記事では今まで私が手が届く範囲で斑入り植物を購入し育ててきた中で、これはいいなと思ったおすすめの斑入り植物の紹介や、育て方の注意点などをまとめました。
私がおすすめする斑入り植物たち
今までいろいろ斑入りの植物を栽培してきた中でこれはいいなと思い、実際に栽培している斑入り植物ベスト3を以下にまとめました。すべて私が好きな三光斑タイプ。
助手のハム
部屋の中に置く大きめの鉢物なら斑入りクワズイモ
ある程度日差しのあるリビングなどに置く斑入りの観葉植物としてオススメなのが『斑入りクワズイモ』。見た目もキレイですが丈夫ですし、何かあっても回復しやすく育てやすいのがポイント。
子株も増えやすいので予備苗も簡単に作れます。詳しくは以下のページでまとめています。
⇒【ハートの形がかわいいクワズイモ】育て方も簡単。お気に入りの観葉植物です!
⇒斑入りクワズイモとアロイドの仲間たち(別ページですが、こちらのほうが詳しく記載。)
助手のハム
⇒日陰の部屋でも元気に育つ観葉植物を選ぼう!【日当たりが悪くても問題なし】
鉢植えで果実も楽しめる斑入りイチジク
斑入りの葉を楽しむのもいいですが、斑入りの果実も楽しみたい。そしてできれば鉢植えで簡単に育てたい。それを全て満たしてくれたのが斑入りイチジクの『ジョリー タイガー』。
植物研究家
果実を楽しめる斑入り植物を探しているのであればオススメですよ。完熟した果実は自分で育てないと食べれませんから。詳しくは以下の記事でまとめています。
⇒鉢植えイチジクの品種なら、斑入りの『ジョリー タイガー』がおすすめ!
飲み物や料理が映える斑入りのペパーミント
観賞用としてだけでなく普段の食卓もきれいに彩ってくれるのが斑入りのミント『ペパーミント バリエガータ』。軽く叩いて香りを出し、お皿に乗せるのもいいですが、1番オススメなのはやはりお酒やモクテル(ノンアルコールカクテル)などに使うこと。
植物研究家
⇒斑入りのミント『ペパーミント バリエガータ』を育てて料理に使おう!
斑入り植物を育てる前に知っておくべきこと!
キレイな斑入り植物ですが一般的に斑入り植物は単価が高く、手間がかかるので敬遠されがち。だからまずは斑入り植物を栽培する上でのいい点と悪い点をまとめますね。
植物研究家
斑入り植物を育てる上で最もいい点は希少性の高い植物を育てれるってこと! 特に覆輪タイプのように固定された斑入りではなく、以下の斑入りクワズイモのようなランダムに斑が入るタイプはオンリーワンの植物ってことになります。
植物研究家
そして単価が高いので、うまく増やせたらヤフオクとかで販売してプラマイゼロにすることもできるかも!? そういうメリットもあるのでついつい無理して購入しがちです。
そして斑入りというだけで差別化した美しさが得られるのがいいですね。さらに鉢の種類や鉢カバーを変えたり、バークチップや天然石(パワーストーン)でデコレーションするとさらにオリジナル感が作れて最高です!
助手のハム
葉緑素が少ないので強い光にあたるとすぐに痛んでしまいます。だからキレイに育てるのが大変なものが多いです。室内で遮光して人工光で補光したりとか大変。
そしてそれは植物自体の弱さにもつながり、成長速度もおそくなります。だから単価が高くてもビジネスとして栽培するのは難しい点があります。
植物研究家
ですが趣味で栽培するには最高の植物だと思っています。自分だけの好みの斑入り植物とそれに合う環境で最高の植物空間を作り出せたら楽しいだろうなぁ。
もしそんな気持ちに共感していだだけたら、この斑入り植物がメインのブログを読んでいただけると幸いです。このブログでは斑入り植物の栽培だけでなく、それを感じる周囲の環境までいい感じにしたかったためDIYの記事まで書いています。
植物研究家
それでは手間がかかるけど斑入り植物を育てたいって方のために、斑入り植物にはにどのような物があるかや育て方の注意点についても以下の項目でまとめています。
それでは自分だけが持つ、ただ一つだけの斑入り植物栽培を始めましょう! 鉢だけでなく周囲の環境も変えて、オリジナルの世界観を作り出せると最高です。
斑入り植物の種類を一覧にしました。
さまざまな種類の斑入り植物を分類ごとにまとめました。
斑入りハーブの一覧
斑入りハーブの種類や、斑入りハーブを実際に栽培した記録を以下でまとめています。
特に私のお気に入りはランダムな斑が入る『ペパーミント バリエガータ』。斑入りでも普通にいい香りがします。これをお酒やモクテルなどに使うのが楽しみです。
助手のハム
暖かくなり斑入りミントが成長して料理に使えるようになってきました。これからいろいろ試してみようと思います。
斑入り多肉植物の一覧
斑入りの多肉植物は以下の記事でまとめていますので、記事数が多いエケベリアとハオルチアの斑入り品種のみまとめを記載します。
斑入りエケベリアの一覧
斑入りエケベリアの種類をまとめた記事は以下にまとめています。定番の『ルノーディーン』以外にもキレイなものがありますよ。覆輪タイプのものが多いですが、季節によって強く斑が出るものなどもあります。
個人的に斑入りのエケベリアだとおすすめは以下の『ムーンガドニス錦』。小型でキレイな斑入りなんですよね〜。昔は『女雛錦』がよかったんですが、子株が出ると樹形が崩れるのが残念。
最近は冬場丸っこくなる『プリドニス錦(花うらら錦)』なんかもお気に入りです。やっぱ定番種はキレイですね。
斑入りハオルチアの一覧
斑入りハオルチアの種類をまとめた記事を以下に示します。斑入りのハオルチアはなかなか楽天やアマゾンで販売されておらず、ヤフオクやメルカリで購入するのがおすすめです。
私のおすすめは以下の『ピグマエア錦』。モコモコの毛がかわいいんですよね。一般的にはオブツーサ系のものが人気だけど、こういう硬葉系のハオルチアもいいものです。
植物研究家
斑入りフルーツの一覧
斑入り果樹(フルーツ)の種類を以下にまとめました。斑入りの果樹だからと言っても食用ではなく観賞用のものもあります。注意してね!
個人的には庭がある方には斑入りのレモン『ピンクレモネード』などが観賞用・食用としても使えるのでおすすめ。逆にプランター栽培であれば以下のような『斑入りサルナシ』や斑入りイチジクの鉢栽培がいいですよ。
特にもぎたての果実を楽しめる斑入り植物を探しているのであれば斑入りイチジクの『ジョリー タイガー』がオススメですよ。完熟した果実は自分で育てないと食べれませんから。
⇒鉢植えイチジクの品種なら、斑入りの『ジョリー タイガー』がおすすめ!
斑入りの花一覧
斑入りの花を書いた記事をまとめています。個人的には斑入り花は『白い花』とのコラボがいいなと思っています。
・大きくならない桜の木(品種)。庭に植えるなら小さな桜の木を選ぼう
斑入りコニファーの一覧
斑入りコニファーは斑入り部分が枯れ込み茶色くなりやすいので、気になる方は白色が強い『ブルー系コニファー』の方がいいかもしれません。
・庭に一本あるとおしゃれな斑入りコニファー。大きくしたくない人にもおすすめだよ!
斑入り野菜の一覧
数は少ないですが、斑入り野菜の種類についてまとめました。いくつか栽培中のものもあります。
斑入りの葉物と枝もの一覧
家の中に花ビンなどに入れて飾る『葉物』や『枝物』の記事をまとめています。
・部屋の中に飾るキレイな『枝物』が欲しくて斑入りヒイラギを栽培してみた!
斑入りの盆栽一覧
斑入り植物を利用した盆栽にどのようなものがあるのかをまとめています。
斑入り植物の育て方と注意点!
斑入り品種は上記で説明したように変色部位では色素が失われています。よって普通の品種に比べて強光に弱いです。だから夏場の強光下ではしっかり遮光ネットで遮光しましょう。
『DIY』が得意な方であれば、波板を木材にインパクトドライバーでくっ付けて、遮光と雨避け両方の機能をもつ棚を作るのも一つの手です。
⇒トタンへの釘打ちは打ち方と種類に注意! 波板や使う道具も説明しますね
また、斑入り品種は光合成能力が低いため普通の植物に比べて成長が遅いです。ですので、密植させると周りの植物に負けてしまう可能性があります。
なるべく寄せ植えなどを行う場合は、なるべく成長能力が同じレベルの植物を植えましょう。斑入り植物は高いので、そんなことで枯らしてしまうのはもったいないです。
肥料と農薬は気をつけて
斑入り植物は成長が遅いです。ということ普通のように肥料をやっていると、栄養過多になってしまう場合もあります。
量をしっかり検討して、特に多肉植物のような植物の場合ではゆっくり溶け出す肥料などを使用して栽培することをお勧めします。
⇒多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
植物研究家
また、病気にも弱い可能性があるため、しっかりと様子を確認してしっかりと消毒して病気を押さえましょう。
⇒家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。
斑入りとは?
色素がなくなり部分的に白色や黄色っぽい色になっているものは『斑入り』や『錦』と呼ばれています。どちらも同じ意味ですが、多肉植物では特に『錦』という言葉が使われている場合が多いです。
ですので、多肉植物で『斑入り』や『錦』の欲しい品種があれば、両方のキーワードで検索するのがいいですよ。
ですが、たまに『斑入り』や『錦』という言葉がつくのではなく、名前自体が変わっている品種もあるので注意が必要です。
植物研究家
斑の違いによる分類
斑入りにも斑の入り方の違いによっていくつか分類されています。例えばルノーディーンのように外側が白い斑入りとなっているものは『白覆輪』と呼ばれます。
植物研究家
覆輪とは逆に、中が斑入りになるものは『中斑』と呼ばれます。アガベの王妃雷神などが有名ですね。王妃雷神の場合は白より黄色の方が希少性が高くなります。
三光斑は以下の斑入りクワズイモをみるとわかりやすい。また、半分が完全な斑入りになっているものをハーフムーン(切り斑)と呼び、希少性が高くなります。
植物研究家
あとは全体的に斑が散らばる『散り斑』や、
以下のように縦に斑が入る『縞斑』があります。逆に横に斑が入るものは『段斑』と呼ばれる。
また、生育時期によって斑入りになるタイプもあり、出始めに斑入りになるものを『曙斑』、
後から斑入りになるものを『後ハゼ(後晴ぜ)』と呼びます。後ハゼの方が日焼けにはなりにくいですが、見た目的にキレイなのは曙斑の方ですね。
細かく分けるとまだまだいろいろな種類がありますが、基本的にはこれぐらいを知っておけば十分だと思います。
なぜ斑入りになるの? その原因は
斑入りになる原因は主に遺伝子が関係しています。
緑色になるのに関係する遺伝子が傷ついたり、組み替えによって機能するような形で発現しなくなってしまうことが原因です。
また、それ以外にも外的な要因(強光やウィルスなど)によっても斑は生じます。
斑入りが消える!?
斑入り植物を栽培していると、斑入りが消えてしまう場合があります。だんだんと薄くなり消えていくんですよね。
覆輪のような安定した斑入りは基本的に消えず、縞斑のように安定せずランダムに斑入りになる植物が消えやすいです。それは以下のような温度・光・栄養などが原因。
低温の方が斑が出やすい場合が多い。
光が弱いと光合成能力を上げるためか斑が消えやすい
栄養分を与えすぎても斑が出にくくなる場合がある。
基本的に斑は消えてしまうと戻らないので注意が必要です!
特に多肉植物では光を抑えすぎて葉緑素を増やそうとして消えてしまったり、成長が遅いのに栄養を与えすぎて消えてしまうケースがあります。
室内で日照不足になるときは補光を行い、肥料もゆっくり溶け出す肥料を使用することをオススメします。
⇒多肉植物におすすめの植物育成ライト。ハオルチアはパネル型を選びましょう!
⇒多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
また、覆輪や中班のものは安定してますが、それでも葉挿しなどを行うと消えてしまう場合が多いです。
または葉緑素がない全斑(オバケ)しか出ないパターンも多いですね。
キレイな斑入り品種を残すために、しっかりと斑入りを残す知識をつけておきたいですね!
最後に植物全般の栽培に関わる記事はこちらにまとめてます。よかったらいろんな植物と、栽培にかかわる情報をチェックしてみてね。