斑入りのミント『ペパーミント バリエガータ(Variegated Peppermint)』を購入しました。ランダムな斑入りで料理に使えるタイプのハーブってのがいいですね。オンリーワンのお酒やモクテルを作るのにもってこいって感じ。

植物研究家
助手のハム
ただし斑入りなので栽培はちょっと面倒になりそう。日焼けをどう抑えるのか、それとも日焼けしても内部から葉をとればいいという感じで育てるかですね。
育ててみてわかったのですが意外と日光に強い感じです。小苗の時はちょっと日焼けが目立ちましたが、6月でも以下の写真のように日焼けは少なく元気。これなら十分使えます。

ここではペパーミント バリエガータがどういうハーブなのかと、どういう環境で育てればいいのか考察した結果をまとめていきますね。
ペパーミント バリエガータはどんなミント?

ペパーミント(和名:西洋ハッカ)はスペアミントとウォーターミントの交雑種。メントールが多く含まれていて清涼感あるハーブです。
植物研究家
今回購入した『ペパーミント バリエガータ』はペパーミントが斑入りになったタイプです。その斑の入り方はランダムで、たったひとつの斑入りって感じが最高です。以下に拡大写真があるので見ていきましょう。



また、成長していくと葉っぱが丸っこい形から先端がとがった形に変わっていきます。

こんな感じで同じ斑がないオンリーワンのハーブっていいですよね。ただし斑の入り方がランダムなので、ときおり斑入りじゃない枝が出てきます。
斑入りでない枝はカットしよう!

ペパーミント バリエガータのようなランダムな斑入りハーブを育てていると、どうしても斑入りでない枝が出てきます。そういう時はカットしてしまいましょう。
植物研究家

以下の写真のように根元からバッサリ切ってしまいましょう。残しておいてもなにもメリットがありません。

暖かくなるとミントは以下のようにどんどんと大きくなってきます。しっかりと大きくなっても剪定していい斑入りの枝を残していきましょう。

剪定するとちょっとスキマがあいてしまいますが、時間が立つとまた密集した形に戻りますよ。

ミントの種類は現在25に分類
ミントっていっぱい種類がある。どれぐらい種類があるのか調べてみました。ミントの種類はたくさんあり、昔は600種以上に分類されていました。しかし、少し前に25種の系統に大きく整理されました。
植物研究家
また、ミントは同じ分類だと言っても種類によって含まれる成分量は大きく異なります。一般的によく使われる品種のペパーミントとスペアミントでは以下のように主成分が別物。好みの香りを出すミントを見つけてね。
- ペパーミント – メントール
- スペアミント – カルボン
その他の斑入りハーブに関しては以下の記事でまとめています。意外と売っている斑入りのハーブって数が少ないんだよね。
ペパーミント バリエガータはどうすればキレイに育つか?

ペパーミント バリエガータをどのようにすればキレイに育つのか多めに苗を購入して試してみました。やはり斑入りなので日光条件がかなり影響します。
朝日があたる軒下プランター栽培
ペパーミント バリエガータが日焼けしないように朝日だけあたるよう軒下で育てました。移動できるようにプランターに設置。

植え付けて結構経ちますが、斑入り部分はしっかり白色を保っています。一部だけ枯れてきていますがこれなら大丈夫。今のところ朝日だけ日光があたる感じなら問題ないですね。


しかし寒さの影響か乾燥の影響かわかりませんが、葉の色が少し黄色に変色してきました。

ですが、暖かくなり成長してくると元の斑入り状態に戻りました。このころ地植えでも元気に育つことがわかったため、この株も地植えにすることにしました。

大鉢で日陰になるよう育てた場合
外に大きめの鉢で少し日陰になるようにペパーミント バリエガータを植え付けました。これでどうなるか確認です。

少し枯れてきていますね。また寒さの影響か紫色が強くなってきています。まぁこれはこれでキレイだからいいんですけどね。


暖かくなると、色も通常の状態に戻り元気になりました。もう大丈夫そうです。

外に地植えしたペパーミント バリエガータ
外に地植えするとペパーミント バリエガータはどうなるかみてみました。

ある程度木の影になるようなところでそだてると色素が出て紫色が強く出てきますね。


しかし、日光がずっとあたる場所だと冬場でもかなり斑入り部分が枯れてきます。ペパーミント バリエガータは結構日光に弱いハーブですね。


しかし6月になり評価は変わりました。梅雨の時期とはいえ、下記の写真のように強い日差しを浴びてもあまり葉焼けせず元気に成長しました。



少し日陰になるようなエリアであれば以下の写真のように葉焼けも少なくキレイに育っています。



7月後半になると斑入りミントの花が咲いてきました。


そして8月中旬でも枝が伸び続け花が咲き続いています。また強い光で葉焼けしている部分が結構出てきました。


7月中旬ぐらいに間引きだけでなく、一度バッサリと切り返してしまった方がいいですね。その方が枝が伸びすぎて倒れることがなくなります。

また、新しい芽が出てキレイな葉になりますよ。思い切って刈り取るべきですね。
7・8月葉焼けがある程度出てきますので、キレイなまま育てたいのであれば以下のような対策が必要になります。
斑入りミント増やし方

斑入りミントの増やし方はいろんなやり方があります。挿し木、水挿し、株分けなどの増殖方法を順番に説明していきますね。
斑入りミントの挿し木
斑入りミントの挿し木は簡単。枝をカットして小粒の鹿沼土に挿すだけです。ポイントとしては以下の写真のように脇芽の上でカットすると、次の芽も出てくるので安心です。


できれば蒸散を防ぐため、下部の葉と一番上の部分のカット(摘心)を行うことをおすすめします。それから鹿沼土に挿しましょう。

夏場だと大体2週間で以下のように発根します。土壌に植える場合はもう少し発根させてから、プランターで日陰におくならこれぐらいからでも大丈夫です。


助手のハム
斑入りミントの水挿し
斑入りミントの水挿しは現在挑戦中です。ハーブの水挿しは一般的に簡単と言われていますが、実際には発根がなかなか難しいです。

植物研究家
約2週間経過後の写真が以下の通りです。鹿沼土に挿木したほうはすでに発根しているのに、こちらはまだです。黒い点のようなものが見えるので今後発根するかもしれませんが。


それからけっこうな時間が経ち、やっと発根してきました。時間が鹿沼土に挿すより倍ぐらいはかかるので、水耕栽培での栽培目的以外ならお勧めできません。


植物研究家
斑入りミントの株分け
斑入りミントの株分けは子株がたくさん発生するため簡単にできます。しかし、以下の写真のように斑入りでない子株も出るため斑がないものはとりのぞきましょう。

地植えでほおっておくと、数年で斑入りなしのミントだけになってしまいます。
まとめ
鑑賞だけでなく、料理にも使えて便利な斑入りミント『ペパーミント バリエガータ』。意外と強い光にも耐えれて育てやすいのも助かります。
ペパーミント バリエガータは『大神ファーム』のネットショップで販売されています。最後にハーブ苗を購入するのにおすすめの店のリンクを載せておきますね。

