植物育成用ライトで室内栽培している観葉植物たち

観葉植物は室内で光不足になると枝が徒長(枝が伸びる)して見た目が悪くなってしまいます。その問題をなくすために必要なのが植物育成ライト。

植物探究家植物探究家

普通のライトでは出ない光の波長を発生して植物を元気に育ててくれるよ。

だけど以下のように高出力で大きな植物を照らすライトから、小さな植物を照らすライトまでいろんな種類があります。

アマテラスでライトアップした室内の植物写真。

植物育成用ライトで室内栽培している観葉植物たち

また高出力型の植物育成ライトは専門の器具を用いて安全に設置することをおすすめします(以下は専用のE26口金の設置器具)。

植物育成ライトの設置器具写真

助手のハム助手のハム

植物育成ライトを設置するのは設備費としてお金はかかるけど、特に室内に観葉植物を取り入れる冬場にはしっかり設置しておきたいものです。

私は植物育成ライトの必要性を多肉植物斑入りクワズイモなどの観葉植物を徒長させてしまい必要性を深く感じました。

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大事な高価な植物を徒長させてしまうのはほんとショックです!

いろいろ植物育成ライトを調べて購入・設置したことによっていろんな種類が出ているのがわかりました。今後購入する方のためにも調べてわかった植物育成ライトについての知識をまとめておきますね。

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植物探究家の画像

斑入り植物』を愛する斑入り植物探究家。自分が好きな植物に囲まれたおしゃれな家作りを目指しています。Youtubeインスタも見てね。

観葉植物をおしゃれに見せる植物育成ライトの設置方法

広い空間で植物を育てるならライティングダクトレール(ライティングバー)やフロアスタンド、ポップスタンドなどを利用して電球型の植物育成ライトをつけるとおしゃれな感じになります。

助手のハム助手のハム

設備費用はかかりますがインスタ映えにもいいですね。

ですが基本的な内容を知らないと間違った器具を購入してしまう可能性があります。だからそれぞれの設置方法と注意点について簡単にまとめておきました。

工事なしで簡易取り付けできるライティングダクトレール

工事なしで簡易取り付けできるライティングダクトレールには引っ掛けシーリングにつけるタイプと、コンセントでつけるタイプがあります。

また注意してほしい点としてはレールライトと呼ばれる電球とダクトレールをつなぐ製品も購入が必要になります。

例えば人気の植物育成ライトの『AMATERAS』の20Wタイプをライティングダクトレールを利用して設置すると、E26のレールライトが必要ですし、タイマーも別途購入したいものです。

また引っ掛けシーリングなどの天井プラグに直接つけるライティングダクトレールを使う場合は耐荷重と形状に注意が必要。(参考になるサイト。

・シーリング – 耐荷重5キロ
・ローゼット – 耐荷重10キロ

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耐荷重が高いローゼットだと形が合わず取り付けできないものがあります。

耐荷重が厳しくなるほど数多くライトを付けたい場合や、付けたい場所に引っ掛けシーリングがない場合は以下のようなコンセントプラグ付きコードが付属している製品を選びましょう。

本格的に大型のライティングダクトレールをつけるとなるとプロの電気工事が必要になります。そういう場合は専門業者を探して頼みましょう。

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ダクトレールに引掛けシーリングを付けたい

ダクトレールをつけたけど、引掛けシーリングタイプの照明を付けたい。そんな時にはダクトレール用の引掛けシーリングプラグをつければOK。

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ただしどんどん照明を付けていくと既存の配線や分電盤では能力的に厳しくなる可能性もあります。

もし100Vのブレーカーで配線を分けているような古い家なら分電盤を変え、200Vの『単相3線式』に切り替えることも考えましょう。

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別配線が必要になるエアコンの増設なども考えているなら特に必要性が出てきます。

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植物育成ライトが簡単設置できるフロアスタンド

ライティングダクトレールの設置は手間になるし、普段使いの照明はそのままにしておきたい。そんな方はフロアスタンドを利用するのがおすすめ。

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ですが電球型植物育成ライトを使用するときは調光機能やリモコン付きの器具は使用不可だったりするので注意してね。

大体が1.1~1.4mぐらいの高さになります。購入時には首振りの角度などをしっかり確認してから購入することをお勧めします。

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ただし事前に推奨される電球確認は必要です。

例えば一般的なフロアスタンドであるアイリスオーヤマの『PFL-1L』は以下のような感じで強い光を出す植物育成ライトに合いません。
・LED電球:7W以下
・白熱電球:40W以下

イケアの『LERSTA』も最大:20WとされておりHASU24wのHASUには合いません。しっかりと使うライトに対応できるか確認してから購入することをお勧めします。

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できるならBARRELのような植物育成ライトの専門店が販売している以下のような照明スタンドを購入すると安心。

安いものを探すのであれば電材堂さんの『フレキシブルフロアスタンド E26』なんかがいいですね。意外と強い光を出すフロアライトって数が少ないです。

ですがやはり専用のフロアスタンドでないと不安。そう思い高いけど思い切って『アマテラス』というLED照明と184cmの高さまであげれる専用の『フレキシブルアームスタンド』を購入しました。おしゃれすぎる!

アマテラス(照明)の写真

アマテラスでライトアップした室内の植物写真。

ちなみにフレキシブルアームスタンドはすぐに売れきれちゃう一品。ほしい方はいつ販売されるかメーカーに問い合わせて販売時にメールもらえるようにしておきましょう。

植物探究家植物探究家

私は楽天経由でSHOPBARRELにお願いしておきました。おしゃれでかっこいい組み合わせになるよ!

助手のハム助手のハム

これ以外にも色々な植物育成用LED電球があります。こちらにまとめておきますね。

大きめの観葉植物ならやっぱこういうのがないとダメですね〜。だけどスタンド選びには注意点があります。

スタンド選びの注意点

  • 光量調整や人感センサー付きのスタンドは使えない。
  • LED電球と普通の電球では能力が違う、白熱電球で40W以下の場合だとLED電球で7W以下になるとか。

  • 20wレベルのLDE電球だと熱を持つのでカサ付きのスタンドは使えない。
  • だから『BARREL』のスタンドなど専門店のスタンドを買うことをおすすめします。値段は高いけど失敗するよりかはいいです。

    あとは差し込み式のコンセントタイマーがあれば完璧。メーカーからもこれはOKとの見解をいただいています。

    照明に使うタイマーの写真

    助手のハム助手のハム

    ちなみにこのタイプは音がカタカタとけっこうしますので、音にビンカンな方はデジタル式のコンセントタイマーをおすすめします。

    植物探究家植物探究家

    このセットとサーキュレーターを買ったことで室内栽培のレベルがグッとあがりました。

    オリジナリティが出せるポップスタンドとクリップライトの組み合わせ

    フロアスタンドよりもっとオリジナリティを出したいって方にはポップスタンドとクリップライトの組み合わせがおすすめ。

    ポップスタンドは2mぐらいの高さの製品もあるため、それに数多く植物育成ライトをつけて高い場所から室内全体を照らすなんてこともできます。

    植物探究家植物探究家

    自分の部屋にあったカスタマイズをしたい方におすすめだよ。

    ですが最近はつっぱりポールハンガーにフレキシブルタイプのクリップライトを付ける方が楽かな〜って思っています。いろんな小道具も一緒にかけたりできますしね。

    植物育成ライトの種類(LED光源)

    植物育成用ライトで室内栽培している観葉植物たち

    植物育成ライトの種類を簡単に以下にまとめました。ひとくちに植物育成ライトって言ってもいろんなタイプがあるんです。

    植物育成ライトの種類インテリア型、パネル型、スタンド型、蛍光灯型、棚一体型、USB型、水槽型、電球型、防水型

    植物探究家植物探究家

    ただ種類を並べてもわかりずらいので、植物のサイズにあった植物育成ライトの種類を以下にまとめます。

    助手のハム助手のハム

    観賞用なら自然な光を出すフルスペクトル型のLED植物育成ライトがおすすめだよ。


    小型の多肉植物やハーブにおすすめの植物育成ライト

    萩原ピグマエア錦を上から見た写真

    ハオルチアやエケベリアなどの小型多肉植物やハーブなどの室内植物におすすめの植物育成ライトを選んでみました。育てている環境によって以下のように選ぶべきものが分かれますね。

    植物探究家植物探究家

    アガベやハオルチア向けのくわしい記事はこちら

    少量栽培に向いたおしゃれなインテリアタイプ植物育成ライト

    多肉植物の数が少なく、キレイな感じで照明を当てたい場合には【棚一体型】の『グリンテリア』がおすすめ。装置自体がおしゃれですし、フルスペクトルライトで光の色も自然なのがいいですね。

    最近はインテリアにもなるおしゃれなデザインの植物育成ライト『LUCHE(ルーチェ)』が販売開始されました。一つだけ植物を飾りたいときにはこういうのもいい感じです。

    植物探究家植物探究家

    光源がおしゃれな感じになっている植物育成ライトだよ。

    助手のハム助手のハム

    また湿気に弱い多肉植物には不向きですが、モスライトという商品もかわいいですよ。

    モスライトの写真

    【番外編USB型植物育成ライト】
    USBで植物育成用のLEDライトを使用することも可能です。コンセント型のものより光量は落ちますが、卓上の小さな植物を照らすぐらいなら充分です。

    植物育成LEDライト USB式 
    HitLights
    植物探究家植物探究家

    必要に応じてUSBのハブを準備しましょう。コンセントが余ってない時にいいですね。

    USBハブの写真

    小型のスタンド型植物育成ライト

    ある程度植物の数があるならスタンドタイプの植物育成ライトがおすすめ。クリップ式は安いので初めての植物育成ライトにおすすめです。

    植物育成用ライトで室内栽培している観葉植物たち

    植物探究家植物探究家

    価格も数千円から買えるのでお財布にも優しい。ですが、ちょっと見た目的には安っぽさが出てしまいます。見た目を考えるなら『LED PlantLight』の方がおすすめです。

    棚で大量に育てたい時に便利なパネル型&蛍光灯型植物育成ライト

    多肉植物の数が増え、越冬のために室内で保護したい時などにはパネル型か蛍光灯タイプの植物育成ライトがいいですね。

    数が増えてくると、棚にしないとスペースをとりすぎてしまいます。そういうときに棚に設置しやすいこういうタイプの植物育成ライトがおすすめです。

    植物探究家植物探究家

    最近のおすすめは以下のライト!

    最近は『アクロ TRIANGLE LED』という棚におしゃれな置いても吊り下げても使える植物育成ライトが出ています。

    このシリーズは水槽の水草用を中心としていろいろ種類がありますが、水草用か陸上植物用を選ぶといいですね。アロイドを栽培している私はどちらを買うべきかちょっと悩みました。

    助手のハム助手のハム

    アクアポニックスに使用してもいいですね。

    棚栽培ならHipargero HG800という商品もいいですね。こちらは大きめの棚栽培に使いたい。

    ちなみにチップは『砲弾型』<『SDM』<『COB』の順に能力と価格が上がっていきます。

    中型〜大型の観葉植物におすすめの植物育成ライト

    アマテラスでライトアップした室内の植物写真。

    最近では以下のような安価なスタンド付き植物育成ライトも出てきました。ある程度の高さまではこういうスタンド付き細長タイプの植物育成ライトでもなんとかなります。

    また安く済ませたいなら、以下のように安価なクリップタイプのLED照明をある程度の高さに設置するのもありです。

    クリップ式植物育成ライトで高さのある観葉植物を照らしている写真

    しかしやっぱりおしゃれな観葉植物を夜間のショーアップ目的でやるのであればやはり『電球型(高照度)』の植物育成ライトを大型スタンドやライティングダクトなどを利用して使いたい。

    最近だと『AMATERAS』や『TSUKUYOMI』がおしゃれな上に太陽光に近い光で能力が高く人気ですね。

    植物探究家植物探究家

    私も使っています!

    また性能がいいのはわかるけどもっと安いものが欲しいって方には『MORSEN(モーセン)』のLED植物育成ライトがおすすめ。中国製ですがその辺を気にならなければ安いです。

    ちなみに私が最近注目しているのがHASUの植物育成ライト。光量が高く価格もアマテラスより値段がかなり安いです。一度試してみたいけど、やっぱ安心感からアマテラスを私は購入しています。

    背の高い斑入りクワズイモなどの観葉植物に『アマテラス』と『フレキシブルアームスタンド』を使った詳細を以下の記事で書いていますので、参考までに見てね。

    観葉植物の照明ならアマテラスとフレキシブルアームライトスタンド組合せが最高!

    庭用に使える防水型植物育成ライト

    庭など外で植物を栽培していると人工光を使う機会はなかなかありません。ですが長日植物などを栽培していると防水型の植物育成ライトを使って開花調整する必要性が出てきます。

    植物探究家植物探究家

    防水型植物育成ライトにはいくつか種類はありますが、防水性を高めるため電球交換ができません。使い切りの商品となっています。

    代表的なのは富士倉の植物育成用クリップランプ。こちらは電源ケーブルで電気を供給するタイプなので屋外用防水コンセントがないと使いずらいです。ですがしっかりと安定して植物に照明を当てることができます。

    次は海外性のソーラー植物育成ライトです。太陽光でエネルギーを補給して光をだすため不安定な照明になります。電気代はかかりませんが植物をコントロールするには不向きですね。

    助手のハム助手のハム

    夜間観賞用に植物を照らしたり、植物が多い庭の足元を照らすのに使うといいですね。

    最後に防水LED蛍光灯ですが、防水だけど湿気の多い室内で大量に使用することを考えられているものが多いです。ビニールハウスなどでの使用ならいいですが、それ以外なら使用が難しそうです。

    植物探究家植物探究家

    コンセントではなく直配線が出ており、工事しないと取り付けれない製品も多いです。

    細かく言えば上記以外にもいろいろな植物育成LEDがあります。気になったら検索していろいろな種類のLEDライトを探すのもおもしろいですよ。

    また、一つ一つの消費電力は少なくても、植物のために照明を増やしたり、暖房などをつけると電気代が増えてしまいます。そう言ったときは電気会社やガス会社を検討しなおして節約するのも一つの手ですよ。

    光熱費の料金を高く感じたら他社と価格を比較!

    植物育成ライトはどこで売ってるの?

    植物育成ライトの画像

    普通のホームセンターや園芸転移に行ってもなかなか売ってないのが植物育成ライト。都会の観葉植物専門店に行っても強光タイプだと1〜2種類置いてあるぐらいです。

    助手のハム助手のハム

    いろんな種類を見て購入するならやはりネットしかありませんね。

    どんな感じかを見るために有名なショップに行ってもいいけど、現在はネットやユーチューブの情報である程度理解できる時代。

    植物探究家植物探究家

    私もネットで調べて購入しました。調べた情報を以下にまとめたので参考までに見てね。

    フルスペクトル植物育成ライトを購入してみた!

    クリップ式植物育成ライトの写真

    紫色の植物育成ライトはなかなか購入する気にならなかったんだけど、自然な色の植物育成ライトが結構安価で販売されるようになっていたので試しに購入してみました。

    進化した植物育成ライト
  • 紫色ではなく自然な光に!
  • LEDで光量が高くても発熱しずらい。
  • タイマーで12時間周期も可能。
  • 植物探究家植物探究家

    いわゆるフルスペクトルタイプ。植物が必要とするスペクトルも問題なさそう!

    スペクトル表示画像

    今回購入したのは110wタイプの植物育成ライト。タイマーと変換アダプター付きとの情報が購入のポイントとなりました。見た目わかりづらいですが、タイマーはボタンを押すごとに3、6、12時間の部分がライトアップして設定できます。

    植物育成ライトのタイマー

    アダプターは以下のように100V対応表示です。海外の製品だと100Vに対応してないことがあるので注意が必要なんですよね。その場合変換器を別購入しないといけなくなります。

    植物育成ライトのアダプター写真

    まずは植物育成ライトを仮設置して照度(lux)を測定してみます。クリップ式は面倒かなと思ったけど、はさむ場所があれば問題ないですね。そして置くスペースを省略できます

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真

    最大光量で3000luxを超えていました。これはかなりの光量ですね。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真2

    しかし、実際には鉢の上に植物がくるので高さを調整して測ってみましょう。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真3

    そうすると6000lux以上ありました。これは十分すぎるほどの光量ですね。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真4

    ちなみに晴れの日なら室内でもメーターを振り切るぐらいの強さ(20000lux以上)がありますが、冬の雨の日とかは日当たりのいい部屋でも1000lux程度です(外でも8000lux程度)。そう考えるとかなり強い。

    これぐらいならある程度高さのある観葉植物でも大丈夫と思い、試しにある程度樹高があるコルジリネに使ってみました。

    クリップ式植物育成ライトで高さのある観葉植物を照らしている写真

    これでも鉢の下で1000lux以上と、しっかり光が当たっています。これなら耐陰性が高い植物なら充分ですね。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真5

    ちなみにこちらの商品は照度が6段階調整可能で、鉢の高さの照度(lux)は6170、5200、3910、2580、1342、192の順になりました。

    大体のスペックがわかったので、エケベリアの『ムーンガドニス錦』とアロカシアの『斑入りブラックベルベット』を植物育成ライトを利用して栽培することにしました。

    植物育成ライトで室内栽培している観葉植物たち

    ムーンガドニス錦は根が一度なくなり、再度発根させたもの。

    発根後のムーンガドニス錦写真

    一部の葉が弱ってまだ回復していない状態のものです。この状態で強い光はダメということで人工光を使うことにしました。

    発根後のムーンガドニス錦写真2

    次はアロカシアの斑入りブラックベルベット。窓際に置いていたのですが、冬の光でも強いのか葉が少し黄色くなってしまいました。

    少し日焼け気味の斑入りブラックベルベット写真

    こちらのブラックベルベットは葉先が枯れてきています。よって日陰で人工光を使います。

    少し日焼け気味のブラックベルベット写真

    こういう強い光を当てたくない状態の植物や、元々強光に弱い植物を栽培する時に植物育成ライトは便利ですね! これからタイマー12時間設定の最大光量で様子をみていこうと思います。

    植物育成ライトの効果を考えるために光補償点と光の波長を理解しよう。

    植物育成用ライトで室内栽培している観葉植物たち

    植物育成ライトを購入しても、その植物が必要としている光量を満たせなかったら意味がありません。まず植物育成ライトを購入する前に、光保証点や光の波長について理解を深めましょう。

    ↓先に植物育成ライトの種類を見る↓

    以下に場所ごとの光量例を示しますが、直射日光が好きな植物を室内でキレイに育てるのは難しいのがわかります。

    外での光量(ルクス)
  • 晴れの日 – 10万ルクス
  • 曇りの日 – 3万ルクス
  • 雨の日 – 1万ルクス
  • 昼の明るい室内 – 2000ルクス※
  • 暗めの室内 – 300ルクス
  • 夜に電灯をつけた室内 – 300ルクス
  • ※ただし窓際で、太陽光が窓ガラス越しに入ってくるような場所だと室内でも数万ルクス程度の光量があります。

    また日陰の場所などはかなり光量の幅が広く、森の中だと1000ルクスを切ることもありますが、半日陰というぐらいの場所であれば数万ルクスぐらいの光量があります。

    くまさんくまさん

    大体の目安としてしか使えません。実際にはその植物がどういう場所で育っているのかを知るのかが重要。

    観葉植物をキレイに育てるには、種類もよりますが大体1000〜2000ルクスを維持したいものです。大体の観葉植物は500ルクス以下では生育できませんが、2000ルクスあれば大体の光補償点はクリアできますよ。

    ハムさんハムさん

    ただし、生育に必要な光補償点をクリアできても、徒長せずにキレイ育つかは別の話。

    室内で植物を育てたい場合は、その植物の栽培環境だけでなく、光補償点などもチェックしておくといいですね。光補償点を確認するなら以下のサイトがおすすめです。

    光補償点を把握すれば、部屋が暗くて観葉植物がうまく育たないってことがなくなります。

    植物育成の最低照度「光補償点」とは?一覧と測り方、応用方法

    また、植物は光を受ければいいだけではなく、必要な波長がないと生育がおかしくなります。見た目もよく、日光に近い形のフルスペクトルライトがいいですね。デスクライトや蛍光灯では難しいですよ。

    スペクトル表示画像

    また、過去によくみられた紫色のLED電灯は青色光と赤色光のLEDが組み合わさったものになります。これらの波長はちょうど植物が持つクロロフィルと呼ばれる色素の吸収波長と重なるため、光合成に有効なのです。

    光の効果を説明
  • 青色光(400〜500mmの波長)-形態形成に重要。葉や実を大きく形成する効果があります。この波長がないと正常な形に育ちません。
  • 赤色(600〜700nmの波長)-光合成に最も使われる重要な波長。だから植物育成ライトもこの波長が一番強くなっています。また形態形成にも必要とされる。
  • 植物探究家植物探究家

    赤色と青色の光が主に吸収されるから残った緑色に植物は見えるんだよ。

    また植物を室内で元気に育てるならライト以外にもそろえておくべき器具があります。簡単にまとめておきますね。

    室内栽培に必要な三種の器具
  • 温度が足りないときは『室内型温室』『ヒーター
  • 光が足りないときは『植物育成ライト』
  • 風の流れがないときは『サーキュレーター
  • 照度計で植物育成ライトの光量を確認しよう!

    株式会社FUSO マルチ環境測定器写真

    植物育成ライトを購入したら、まずは照度(lux)を確認する必要性があります。鉢の高さでどれぐらいの照度なのか照度計を用いて計測しましょう。そうしないと植物にどれぐらいの効果があるかわかりません。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真3

    助手のハム助手のハム

    強い光を持つ植物育成ライトでも、距離を離しすぎると光量が足りなくなることがあります。また、過剰に光を与えすぎて電気代が無駄になることも。

    私が使用しているのはFUSOの『マルチ環境測定器』。照度だけ出なく、風量なども測れるので室内栽培の環境測定に便利なんですよね。

    クリップ式植物育成ライトを設置して照度を測定している写真4

    植物探究家植物探究家

    私はサーキュレーターの風速を測るのにも使っています。

    こういうもので植物にあった照度に調整しましょう。さてそれでは植物と光の知識はこれぐらいにして、自分にあった植物育成ライトを選んでみてね。

    日照不足で徒長する観葉植物

    多肉植物などの観葉植物を室内で栽培していると、光量不足で徒長してしまうことがあります。(以下は軸の部分が伸びてしまったエケベリアの徒長写真)。

    徒長したエケベリアの写真

    こうなるとキレイな形に戻すには、以下のように胴切りして発根させる必要性がある。また、元株からも子株が出ますが形は崩れますので、そちらも成長後それをもう一度カットして発根させる必要性があります。

    胴切りしたあとの上部分の写真

    植物探究家植物探究家

    数だけを増やしたい場合にはいいんですけどね。

    斑入りクワズイモ』などは以下のように茎と葉の間にある葉丙(ようへい)の部分がかなり伸びてしまいます。こうなると光にしっかり当てて、新しい葉を出す必要性があります。

    徒長した斑入りクワズイモの写真

    植物探究家植物探究家

    古い葉は自然と枯れてなくなっていきます。大株で元気がいいときは思い切ってカットしてもいいですね。

    そうならないためにも室内栽培であれば、徒長しにくい植物を選ぶか、光量を確保する必要性がある。

    徒長しにくい植物といえば耐陰性が高く、成長速度が遅いものだと徒長がほとんどみられません。個人的には以下の斑入りのシュロチクが一番弱光でもキレイに育ってくれています。

    斑入りシュロチクの写真

    植物探究家植物探究家

    耐陰性が高い植物に関してはこちらでまとめています。

    ただし、耐陰性が高い植物は種類が少ないし、生育が遅いものが多いです。ですので、人工光を利用していろんな植物を栽培できるようにするのがいいですよ!

    花芽をつける光周性を理解しよう!

    赤く色づき始めたエケベリアの花写真

    例えばエケベリアの開花条件を調べたところ、短日条件の後に長日条件をあたえることにより開花するとのことだった。短長日植物という分類になるらしい。

    植物探究家植物探究家

    植物の光周性は三つだけじゃないよ。以下にまとめますね。

    植物の光周性

    【長日植物】
    連続した暗期(限界暗期)がある一定時間より短くなると花芽が形成する植物。条件が必須の質的長日植物と、促進される量的長日植物に分かれる。

    【短日植物】
    連続した暗期(限界暗期)がある一定時間より長くなると花芽が形成する植物。条件が必須の質的短日植物と、促進される量的短日植物に分かれる。

    【中性植物】
    日照時間(限界暗期)に関係なく花芽を形成する植物。

    【長短日植物】
    長日条件の後に短日条件をあたえることにより開花する。

    【短長日植物】
    短日条件の後に長日条件をあたえることにより開花する。

    また、注意して欲しいのは多肉植物は同じ属であっても広範囲で原種がある場合があること。その場合、品種ごとに光特性を調べる必要性が出てくる。

    この特性を理解した上で人工光と遮光をうまく使用し、開花時期を調整し、交配時期の調整などに使えるといいですね。

    LED以外の光源

    LED以外にも蛍光灯やメタルハライドランプなど従来の光源も調光され、今まで植物利用に使われていました。

    それらと組み合わせて使用したりなどもいいですaが、電気代や発熱、消耗サイクルのことも考え、現在は極力LED照明で設定をしたほうが良いと思います。

    植物探究家植物探究家

    LED照明の技術が確率する前の旧照明と思っておけばいいです。今は不要。

    植物育成ライトは目に悪い? 人体に影響がでるの?

    昔よく使われていた植物育成ライトは植物が吸収しやすい波長を主に使っていたため、青紫色の色をしており体に悪いのでは?と気になりましたよね。

    植物探究家植物探究家

    そうでなくても今は目のためにパソコンのブルーライトですらカットしたい時代。

    助手のハム助手のハム

    主に危険と言われる320nm以下の短波長や1400nmより長波長の赤外光は植物育成ライトにはあまり含まれていないようです。

    光の危険性については深くは知らなくてもいいと思いますが、専門家の知識をとりあえず見ておくべきですね。以下に関係するリンク先をまとめておきますね。

    徒長だけでなく、多肉植物の斑入りが消える前に植物育成ライトを!

    萩原ピグマエア錦を上から見た写真

    斑入りの多肉植物を植えている方に冬に植物用の照明をつけることをオススメしたい理由があります。

    弱光は徒長だけでなく、光合成量を増やすために斑を消してしまうことがあります。高価な斑入り植物の斑が消えるとかなりツライです。

    一度消えてしまった斑は元に戻らないといいますので、高価な斑入り多肉植物を植えている方は注意してください。

    照明以外の室内栽培設備

    アイリスオーヤマのサーキュレーター8畳用と14畳用の比較写真

    注意してほしいのは、照明だけしっかりしておけば多肉植物が元気に育つかというとそうではないことだ。

    多肉植物が徒長しないレベルで補光するのも重要だが、空気の流れを作ることも重要です。エアコンなどを動かしてない場合はサーキュレーターを設置しましょう!

    【置き方に注意!】観葉植物の風通しをよくするサーキュレーターの種類と使い方

    助手のハム助手のハム

    カビが繁殖したり、菌が増えて多肉植物が病気になってしまうのは悲しいです。

    また、お金に余裕がある場合は機材が揃った室内型のガラス温室を購入することをオススメします。高価な多肉植物の場合はそこまでやっても十分あいますからね。

    家庭用ガラス温室の種類と値段をチェック! 家庭用温室で寒さから植物を守ろう。

    私も高価な多肉植物を室内で枯らしてしまったことが何回もありますが、数多く育てている人はほんと設備を整えておいた方が結果的に特です。

    それと、タネの発芽や幼苗生育のためでしたら小型の発芽装置(育苗器)を設置するのも一つの手ですよ。

    多肉植物に使いたい小型の発芽装置(育苗器)