多肉植物などの観葉植物を室内で育てていると、欲しくなるのが空気を循環させる『サーキュレーター』です。おすすめは私も購入した置き方に困らない上下左右首振りのこちら。
下手に観葉植物に風を当てすぎてもいけないし、室内全体にも風を循環したい。そんな時にしっかり立体的に首を降ってくれるこの商品が助かります。
植物研究家
室内でサーキュレーター付きのガラス温室などで育てていたらいいですが、そうでない場合は湿気がたまりカビの発生が怖いですよね。私も高価な苗木をカビで枯らしてしまいそうになったことがあります。
室内に植物を入れるときには、温度・光・風の三つを確保することが重要。これから冬支度で植物を初めて室内に取り込む方にはぜひサーキュレーターを準備していただきたいです。
助手のハム
この記事では風の流れを作り、カビを防ぐサーキュレーターにはどんな種類があるのかを記載しています。またサーキュレーターの使い方や置き方なども説明しています。
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サーキュレーターの置き方と使い方注意点!
空気を循環してくれてカビなどの発生を抑えてくれるありがたいサーキュレーターですが、置き方を間違えると大変。植物の横で固定して風を送っていると植物が乾燥しすぎてしまいます。
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以下に植物種ごとのサーキュレーター使い方を簡単にまとめますね。
観葉植物のサーキュレーター使い方
一般的に室内用の観葉植物は耐陰性が強く葉が硬いものが多いですね。こういうものはある程度風を当てても大丈夫です。
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ですが、直接観葉植物に強く風が当たり続けるのはよくないです。培養土も乾燥し過ぎてしまいますしね。距離を1m以上離し、首振りで弱めの風があたるぐらいなら大丈夫です。
多肉植物のサーキュレーター使い方
以下のようなピグマエアなど、ハオルチアやエケベリアは多肉質なので結構風には強いです。首振りで弱めの風があたるぐらいなら大丈夫です。
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ですが、以下の『ピクタ錦』のように乾燥で葉が凹みやすい種類もあります。
こういった植物の場合はサーキュレーターの風を直接当てるのではなく、風が循環して間接的に当たるように設置しましょう。
草花やハーブのサーキュレーター使い方
薄く柔らかい葉っぱを持つ植物は風で乾燥しやすいです。特に以下のような『斑入りクワズイモ』などの葉っぱが大きい観葉植物は風が当たる面積も広いので、乾いた強い風が当たり続けるのは危険です。置く場所には注意してね。
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特に乾燥に弱い小さなアロイドの苗の横にサーキュレーターを置く場合は、ペットボトルのカバーなどをつけて乾燥対策してもいいですね。
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また、室内でハーブや草花を栽培する時もあまり風を当て過ぎない方がいいでしょう。室内で食用にハーブを短期間栽培するぐらいであれば、サーキュレーターを無理に設置しなくてもなんとかなりますよ。
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コーデックスのサーキュレーター使い方
コーデックスと呼ばれる塊根植物は木質化している部分は風に強いです。しかし、以下のような種類などは葉っぱが薄く乾燥しやすい感じですね。
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塊根の強さと、葉っぱの強さは別。そのことも加味してあまり風を強く当て過ぎないように注意しましょう!
夏と冬で使い分けたいサーキュレーターの配置
暖かいものは上に、冷たいものは下に向かうという性質があります。だからサーキュレーターの使い方も冷房を使う夏と、暖房を使う冬で配置を変える必要性があります。
エアコンから冷たい風がでる夏は以下のように冷たい風を下で循環させるだけでさらにすずしくなります。
冬の場合はそのままだと上部に暖かい空気が行ってしまい、人や観葉植物がいる空間が暖まりづらい状態になってしまます。そういう場合は空気を上から落とすような形でサーキュレーターを配置しましょう。
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室内環境に合わせたいサーキュレーターの種類
サーキュレーターは家庭の小さめのスペースに置くものから工業用の大きなタイプまで幅広くあります。まずは室内型のサーキュレーターから見ていきましょう。
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室内型サーキュレーター
室内でサーキュレーターを使う場合、室内用のサーキュレーターと、室内用温室に使うサーキュレーターに分かれます。
室内ガラス温室用サーキュレーター
室内用の『ガラス温室』に使用するサーキュレーターです。これで温室内の換気と空気の流れを生み出します。
ボルネードのサーキュレーター
ボルネード(VORNADO)はアメリカの有名サーキュレーター生産会社です。機能性もいいですが、おしゃれなデザインなので室内置きにいいですね。
特徴はおしゃれだけど音が高く首振り機能がないこと。音が低い方がいい方はアイリスオーヤマ製品のほうがおすすめです。
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羽にかなり角度がついた形状なので、特徴ある竜巻風を送れるかわりに音がでてしまうんでしょうね。
また上下の向きは本体の下部を固定し、後ろの金具を握って動かせば簡単に調整ができます。
あとスイッチが特徴的で切り⇒強⇒中⇒弱の順番で切り替わります。これは最初強風で室内を数分換気した後弱い風に戻すやり方を推奨しているためですね。
機器の頑丈さにも定評があります。首振り機能などがなくシンプルな構造なので壊れにくいんでしょうね。
アイリスのサーキュレーター
アイリスオーヤマのサーキュレーターは定番ですね。国産で機能もしっかりしているのが魅力です。
バルミューダのサーキュレーター
国産のデザイン性のいいバルミューダのサーキュレーター。ちょっと値段が高いけど部屋に置くならこれもいいですね。
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置き方に困らないサーキュレーター
上下左右に首を振り、室内の空気をしっかり撹拌してくれるアイリスの『PCF-C15T』(〜8畳)や『PCF-C18T』(〜14畳)ならしっかり空気を攪拌してくれるので左右の首振りのものと違い置き方に困らないですね。
少し他のアイリスオーヤマのサーキュレーターより値段は高めですが、他の有名ブランドのものよりかは安いです。
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デザインよりしっかり空気を撹拌する機能を重視したい。そんな人にはこちらのほうがいいですね。高価な植物を枯らすことを考えれば少しくらいの価格差は問題ありません。
細かく風量調整ができるサーキュレーター
細かな風量調整ができるサーキュレーターを探しているなら『モダンデコのサーキュレーター』がオススメ。10段階の風量調整ができます。
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除湿もできるサーキュレーター
サーキュレーターだけでは梅雨の時期のカビ発生が怖い! そんな感じの方には除湿もできるサーキュレーターがおすすめ。
除湿できるエアコンがあればサーキュレーターとの組み合わせで問題ありませんが、ないときはこういう製品が便利ですね。
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温風が出るサーキュレーター
電気代が1時間あたり20〜30円程度かかりますが、温風が出てヒーターとしても使えるサーキュレーターがあります。
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安さを求めるなら日本のベンチャー家電メーカーであるTHREEUPの『HC-T1907』がおすすめです。価格は約1万円で購入可能。
日本の昔からあるメーカーだと山善が羽なしタイプの『YAR-ZD17』が2万円代から購入可能。
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冬場に暖房をつけて植物を置きたい部屋があるが、そこにはエアコンを設置するのは難しい。そんな時にこういうサーキュレーターがあると役に立ちますね!
USBで使えるサーキュレーター
電源タップがもういっぱいって方におすすめなのがUSBで使えるサーキュレーター。卓上の観葉植物に少し風を与えたい時にいいですね。
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コードレスタイプのサーキュレーター
電源がない部屋にもサーキュレーターを使いたい時があるって方にはLitmorのコードレス サーキュレーターがおすすめ。
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室外温室用サーキュレーター
室外型サーキュレーターとはいっても、外部のビニールハウスやガラス温室用のサーキュレーターです。湿気や薬剤に耐性があります。
ここまで本格的なものを使用する場合、電気代などのランニングコストも結構かかります。ですので、電気会社などを検討しなおして節約するのも一つの手です。
ボルナドファン
ボルナドファンは耐湿・耐塵性を重視した全閉型モーターを使用しており、周囲に迷惑がかからないように静音タイプです。
すくすくファン 200V
室外のハウスで200v仕様のサーキュレーターを使うのであれば、『すくすくファン』がいいですね。
私が購入したおすすめ8畳用サーキュレーター
私は小さな部屋なので、〜8畳まで対応サーキュレーター『アイリスオーヤマ PCF-C15T』を購入しました。上下左右に首を振り室内の空気をしっかり撹拌してくれるのがいい。
上下左右に首を振ってくれるから無理に強い風量を使い、全体に風を行かせようとする必要性がありません。だから静音モードで十分使えるので、音が気になる人にはおすすめです!
もし同品を購入するならサーキューレーターの設定は上下左右首振りで、風量は静音にするのがおすすめです。また、部屋が広い方には14畳まで対応可能なPCF-C18Tもありますよ。
アイリスサーキュレーターの8畳用と14畳用を比較してみた!
サーキュレーターがもう一つ欲しい。そう思ったので以下のアイリスオーヤマの14畳用を追加購入し、8畳用と比較してみました。14畳用とそんなに価格差はないですからね。
二つ並べてみると意外と音と風速が違う。14畳用の方が音が小さく、風が弱いのが意外でした。こうなったらきちんとした測定器で一度測ってみよう。
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そうすると風速が『強』の状態で8畳用が風速2.4m/sだったのに対し、16畳用は1.7m/sという結果でした(10cmぐらい離したところで測定)。
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これならワンルームなどサーキュレーターを置いた部屋に長くいる場合は、せまくても14畳用を買った方が静かでいいかもしれませんね。意外な結果でした。
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また同一会社の製品を近くで2つ並べると、一つのリモコンで同時に作動して今います。その場合は手動で別途調整する必要性があります。その辺は注意が必要です。
サーキュレーターで植物の風通しをする時間
サーキュレーターで植物の風通しを良くする時間は24時間連続運転なのか、それとも時間設定をしたほうがいいのか気になる方もいると思います。
答えとしてはサーキュレーターは24時間稼働がおすすめです。停止時間を作る間欠運転は電気代の節約になるけど、停止して湿気がたまり、病気の元になる方が怖いです。
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サーキュレーターが壊れた。長持ちするものに買い替えよう
購入してから約2年。アイリスオーヤマのサーキュレーターがついに壊れてしまいました。写真の左側のものです。
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いろいろネットで購入者の感想をみていると、壊れる場合は数年ぐらいの期間が多いようですね。だから次は長期持つサーキュレーターに買い換えようとネットを見ていたらボルネードのサーキュレーターが長持ちするとのこと。
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価格がアイリスオーヤマの製品よりかなり高いので長持ちするのは当然ですが、さらに首振り機能など余計な機能を省いているところも長持ちする要因なんでしょうね。
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シンプルな回転スイッチ方式ですw
アイリスオーヤマのサーキュレーターで植物への必要性がわかったので、強固でシンプルなボルネード製のサーキュレーターに買い換えました。
特徴としては風も強いけど音も強いです。だから音が嫌な方はアイリスオーヤマのサーキュレーターを選びましょう。
また首振り機能はありませんが、竜巻風と呼ばれる風を起こします。これにより部屋全体の空気を効率よく循環できるしくみになっています。
サーキュレーターと扇風機の違い
『サーキュレーター』と『扇風機』の違いはあまり見た目じゃわかりませんよね。以下に扇風機とサーキュレーターの特徴をまとめました。
扇風機の特徴
扇風機は人の前におき、気化熱などを利用して体温を下げ、快適に過ごすために使われます。
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そのため強い気流を作るのではなく、リズムや風量調整・なめらかな風の作成など人に心地よい風作りをします。
サーキュレーターの特徴
扇風機とは違い、サーキュレーターは、空間に気流の流れを作り空気を循環させます。ですので風は強く、その作動音は扇風機よりも大きくなります。
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ですので、植物などのために風を循環させるときにはサーキュレータを使用するのがいいですね!
定期的にサーキュレーターのホコリを掃除しよう
サーキュレーターって意外とホコリがたまるものなんです。気づいたら以下の写真のようにホコリがたっぷりたまっていました。掃除しなきゃ。
アイリスオーヤマのサーキュレーターだとフタがテープで補強されているのでまずはテープをはがします。
そして押して外すフックのようなものを3ヵ所外します。
フタを開けると大量のホコリが見えます。
ちなみに私はダイソンのハンディクリーナーに左下のパーツをつけて掃除しました。小回りが効いて便利なんですよね〜。
⇒【ダイソン】ハンディクリーナーのバッテリー交換は小さなねじ山を潰さないよう注意!
掃除機でホコリを吸うだけでかなりキレイになりました。拭き掃除をしてもいいですが、これで十分な感じがしたのでこれで終了とします。
落ちにくい汚れが付いていたり、キレイ好きの方は家庭用洗剤を使って拭き掃除をしてもいいですね
空気清浄機もサーキュレータとセットで!
室内に多肉植物を入れてサーキュレーター回していると当然ホコリも飛びやすいです。そうするとサーキュレーターの掃除頻度もあがります。
ですのでサーキュレーターと一緒に空気清浄機も設置するのがおすすめです! 私は以下のような日立製の空気清浄機を使っています。
タッチパネル式がなんかオシャレでいいんですよね。きちんと加湿機能もあるので植物にも優しいです。植物を枯らさないようにきちんと栽培環境を整えて行きたいですね。
もっとしっかり環境を整えたいのであれば、触媒付きの人工観葉植物や次亜塩素水を使い除菌やウイルス対策をしましょう!
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植物に使うサーキュレーターのまとめ
植物を育てるために空気を循環させる家電は扇風機よりサーキュレーターを使うべきです。カビで高い苗がやられるリスクを考えると、1鉢分で十分安いものなら購入可能です。
植物研究家
冬場は植物を室内に取り込んでいる方はぜひサーキュレーターの購入をオススメします。