最近エケベリア(Echeveria)にはまっています。エケベリアってバラの花みたいでキレイなのに丈夫な植物で、気軽に室内で育てれるのがいい感じです♪
植物研究家
エケベリアとはどういう原産地で育った多肉植物で、どういう育て方をすればいいのかをこれまで育てた品種の記録や原産地情報と共にまとめました。
エケベリアとはバラの花に似た多肉植物
エケベリアはベンケイソウ科のエケベリア属の植物。形はまるでバラの花のようにキレイで人気があります。原種だけで140〜190種あるとのこと。
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しかし、分類体系の変更や遺伝子解析の結果、エケベリア属と思っていたのが違う属だったりして減少する場合もあると思います。
緑色だけでなく、赤色や斑入り、ライン入りなど様々な色で楽しませてくれます。変わったものだと斑入りのルノーディーンが有名ですね!
エケベリアの原産地
メキシコや中南米を中心としたエリアがエケベリアの原産地。暑く乾いたエリアを原産地としています。
メキシコは暑いイメージがありますが、以下のサイトをみてもわかるようにあまり暑くないです。ただし強い寒さがないのでエケベリア栽培にはこの点を注意!
エケベリアの生育型
多肉植物は生育が活発になる時期によって型が分けられています。エケベリアの生育型は春・秋型。
春と秋によく成長します。春・秋型は夏場や冬場の生育がゆるやか。水のやりすぎなどに注意しましょう。
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エケベリアの形状
形状としては花が開いたような姿が特徴的です。肉厚タイプから薄葉のタイプまであり、フリルタイプから爪タイプまでと様々な形状で楽しませてくれます。
【フリルがキレイなシムランス】
【爪がキレイなアルバ錦×ピンクザラゴサ交配種】
そのキレイな(かわいい)姿から人気がある多肉植物です。大きさは幅5〜40cm程度のものがあります。
草丈は基本的に低くコンパクトな形ですが、徒長したときや開花期には花芽を伸ばし高くなります。
エケベリア栽培の注意点
エケベリアを育てる上で注意して欲しい点を簡単にまとめました。
水やり
乾燥したエリアを原産地としているため、水のやりすぎに注意しましょう。基本的に土が乾いたらしっかり水をやり、乾燥したらまたしっかり水をやる形でOK。
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また、春・秋型のエケベリアは夏場や冬場の生育がゆるやかになります。水のやりすぎに注意しましょう。そういうときは霧吹きでの軽めの水分補給が便利です。
給水を絞ることによって耐寒性も高まります。寒い場所に配置する場合にはその点も注意するといいですね。
日照条件
エケベリアはかなり光を好みます。夏場の直射日光は寒冷紗などで遮光して避けたほうがいいですが、光が弱いと徒長してしまいます。
室内栽培でエケベリアを育てる場合、窓ぎわなどに置けず光が足りない場合は人工光で補光するのも一つの手です。
・多肉植物におすすめの植物育成ライト。ハオルチアはパネル型を選びましょう!
温度条件
大体のエケベリアが0度以上か5度以上を推奨しています。温度がマイナスになっても耐えれる品種はありますが、以下のように痛んでしまいます。
水切りなどである程度の低温まで耐えれます。しかし、キレイに育てたいなら推奨温度以下になる場合は室内の明るい場所に取り込むのをオススメします。
消毒
消毒はできれば天然系の農薬を使うのがいいですが、どうにもならない場合には観葉植物系の登録農薬を使用するのがいいですね。
まぁ、家庭栽培で自分が鑑賞するだけであれば何を使ってもいいとは思いますが、植物に合わないとダメージを与えることになってしまいます。
・家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。
肥料
即効性の化成肥料ではなく、ゆっくり時間をかけて効いていく遅効性肥料を使うのがいいです。個人的にはマグァンプがオススメです。
培養土は多肉植物専用のものを使うのがおすすめです。自分で配合できたらさらにいいですね!
・多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
・多肉植物用培養土の種類と自作培養土の作り方を説明するね。【水はけが大事だよ!】
エケベリアの品種説明
エケベリアは原種だけで100種以上。掛け合わせ品種や変異種などを合わせたらすごい数になります。全てを書くのは大変なので、以下のところに気になる特徴的な品種をまとめてみました。
エケベリアの栽培記事一覧
私が育てたことのあるエケベリアの栽培記録を以下に一覧にしました。
【斑入り(錦)エケベリア】
・女雛錦
【フリル系エケベリア】
・ピンキー
【その他のエケベリア品種】
エケベリアの増やし方
エケベリアの増やし方は胴切り(挿し木)、葉挿し、株分けで増やすことができます。しかし、斑入り品種やアルバ系など弱い品種では葉挿しでの増殖などが難しい場合があります。
エケベリアの株分け
株分けは、子株ができた時に掘り起こして株を分けるだけです(水分は切っておいたほうがいいです)。斑入りのエケベリアなどは胴切りや株分けでないと斑入りを残すのが難しいです。
例として外で植えていたシムランスを株分けしてみましょう。この株は葉挿しで一つの葉から二つ芽が出てそのまま育ててしまった株。
周囲の土をスコップでほぐして株全体を土から掘り起こします。そして土を落とすとこんな感じになります。
根っこの付け根部分を持って引っ張れば以下のように株分けできます。心配な方はカッターで切れ目を入れておくと安心。
あとは株分けしたエケベリアを植え付け直すだけです。ある程度成長している株ならすぐに元気に成長してくれます。
植物研究家
エケベリアの増殖記事一覧
株分けは無難に増やせますが、大量に増やしたい場合は胴切りや葉挿しが一般的に行われます。以下にやり方の記事を載せておきます。
・【エケベリア】葉挿しを失敗しないようにやり方を説明。枯らさないよう水やりに注意!
エケベリアの関連記事一覧
その他に水耕栽培など、エケベリアの栽培試験などを行った記事をこちらで一覧にしています。
・日本でのエケベリア地植え試験。痛むけど−3度なら冬こしは可能
その他の多肉植物栽培にかかわる記事はこちらでまとめています。