農薬っていろんな種類があって難しい。農薬散布用の道具を購入するのが大変。そんな方におすすめの農薬をまとめました。
植物研究家
簡単なタイプの農薬で手に負えない時は近場のホームセンターに行き、店員さんに話を聞いて農薬を買うのがベスト。素人判断は危険ですよ。
助手のハム
ここでは家庭菜園向きの農薬やそれ以外の害虫を防ぐ方法などについて簡単にまとめています。まずはインドアガーデンで特に気になるコバエやハダニ対策から説明していきますね。
室内のインドアガーデンで増殖するコバエとハダニの対策方法
私は『植物に囲まれたおしゃれな家作り』を目指しているのですが、家の室内でインドアガーデンをやっているとコバエの発生やハダニの対策がもっとも大変。
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コバエの簡単な殺虫方法
コバエが増えて室内でブンブン飛ばれると見た目も気分もよくありません。植物を外に出したくなってきます。
植物研究家
室内で発生した時はワンプッシュ型のコバエ殺虫剤を使うのがおすすめ。私はコバエアースという商品を使っています。
助手のハム
また黄色に虫が呼び寄せられる性質を利用して捕虫する黄色の粘着シートも使い勝手が良くていいですよ。
植物研究家
四角い鉢なら簡単に差し込めますが、円形の鉢なら粘着シートを差し込みたい部分の培養土を一度軽くほぐしてから入れるといいですね。
あまり人がいない部屋なら小型の電撃殺虫器を使用するのもいいですね。電撃殺虫剤は青色光で虫を誘引し、電気で殺虫しています。
助手のハム
室内で増殖が止まらないハダニ対策
室内だとハダニが雨で流されないうえに天敵もいないので増殖が止まらなくなります。ほおっておくと以下のように増えて葉っぱをダメにしてしまいます。
植物を外に出し、強めにシャワーをあててハダニを洗い流してもいいのですが、それだけでは増えてしまったハダニをなくすだけの効果がありません。
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ですので手に負えなくなる前に効果が強い化学農薬を使うことをおすすめします。説明文に『観葉植物』など取り扱う植物の分類名があるものを選びましょう。
自然に優しい包括剤である『パイベニカVスプレー』などもいいのですが、例えば観葉植物であれば『カネマイト』や『バロック』などの化学農薬をおすすめします。
助手のハム
おすすめの家庭用農薬
スプレーボトルや粒剤など、簡単に使えるタイプの農薬について以下にまとめますね。
スプレーボトルの農薬が便利
農薬を使うときに面倒なのが希釈したり容器を移し変えたりすること。そんなの面倒って方にはスプレーボトルに入ったタイプの農薬がおすすめ! 以下にいくつかの種類をまとめますね。
ベニカマイルドスプレー(殺菌有)
観葉植物や果樹、ハーブ、野菜に使えるスプレー。食品成分由来で安心なスプレーです。アブラムシやハダニなどを包みこんで退治します。室内栽培でハダニが気になるときなどに使用するといいですね。
パイベニカVスプレー
観葉植物や野菜に使えるスプレーです。除虫菊由来の天然殺虫成分(ピレトリン)で虫を退治します。
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アースガーデン オールスタースプレー
小粒核果類(ブルーベリーなど)を含む果樹や、観葉植物、野菜などに使える殺虫スプレー
ベニカXファインスプレー(病害予防有)
観葉植物や野菜に使えます。一本で殺虫から病気対策まで行えます(当たり前だけど全ての虫や病気に効果があるわけではない。)。ヨトウ虫にも効果ありそうで便利な一本です。
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顆粒タイプの粒剤が楽!
顆粒タイプの粒剤が植え替えの時に混ぜたり、土の上からかけるだけでいいので楽ちん。特にオルトラン粒剤なんかは鉢植え栽培には必須ですね。
ゼンターリ顆粒水和剤
果樹や野菜などのヨトウ虫対策に使えます。
オルトラン粒剤
ネキリムシやコガネムシの幼虫などの対策になるだけでなく、ナメクジの防除にもなります。大事な植物なら予防的に使っておくことをおすすめします。
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ナメトール
ナメクジ対策として使用。JAS規格にも使えます。農薬が嫌な場合は銅板を利用する手もあります。
食品由来の農薬なら安心
最近増えてきているのが食品由来の農薬。物理的に包み込んで殺虫するタイプの農薬なんです。安全性が高いのがいいですね。
粘着くん液剤
物理的に包み込んでダニを殺虫するダニ剤です。食品由来の成分を使用しています。こういう物理系は自然に優しい素材とはいっても濃度を間違えると植物に影響が出るので注意が必要です。
これを含む以下3つは花き類・観葉植物に登録があるダニ用の農薬となっています。家庭での多肉植物栽培や野菜栽培にオススメです。
ムシラップ
物理的に包み込んでダニを殺虫するダニ剤です。こちらも食品成分由来でソルビタン脂肪酸エステルが主成分となっています。
サンクリスタル乳剤
食用油脂(脂肪酸グリセリド)が主成分となっている農薬です。
コロマイト乳剤
微生物が生産するミルベメクチンを使用した殺菌剤。化学農薬にカウントされない農薬です。観葉植物は対応してないようだけど、家庭での観葉植物栽培なら物理系農薬が効かない時には試したい農薬の一つ。
葉挿しや胴切りに使いたい農薬
どうしてもカットした後は病気になるリスクが高まります。そういう時に病気になるのを防ぐ農薬を記載しておきますね。
ダコニール
多肉植物の胴切りや葉挿しをするときに使用する殺菌剤です。高価な品種はしっかり消毒して確実に増やしましょう。
私は多肉植物を胴切りした後の処理に使用したり、カビなどが生えたときに使用しています。
少ないエリアならシャワータイプの除草剤
除草剤って希釈するのが面倒! そんな方にはシャワータイプの除草剤がおすすめ。定番の『ラウンドアップ』にもシャワータイプのものがあります。
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エコな除草剤関係製品を以下のところにまとめています。
助手のハム
農薬以外の害虫防除方法
害虫を防除するのは農薬じゃなくても可能。ネットで物理的に防いだり、殺虫等で誘引して殺虫したりなどの方法がありますよ。
殺虫灯で殺虫
虫を誘引して駆除する手もありますね。室内栽培ならこちらの小型のもので十分。
家の外ならこれぐらいのものがあったほうがよさそうですね。
害虫を物理的防御
虫が入ってこないように編み目の細かいネットで侵入を防ぐという手もあります。遮光用や防風用としてもネットは使われますね。
ネットで病気を確認する方法
植物が枯れてきたときにどんな病気かわからない。そんな時はネット検索して確認するのも一つの手ですが、今ではAIを使ったアプリや画像で検索できるシステムができています。
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AIで植物の病気を画像診断
専門家や農家の方にすぐにどんな病気が発生したかを確認できたらいいですが、それはなかなか難しいですよね。
ですが、現在はAIの技術がかなり発展しています。国内や海外で作物の病気を画像診断できるシステムがどんどん開発されてきています。以下に例を挙げておきますね。
アグリショット
柑橘の病害虫をAIで自動診断できます。
⇒http://www.agrishot.com/
プランティックス
海外の病害虫診断アプリ。日本語はありません。
⇒plantix
病気を症状で調べる
植物の病害虫を写真で撮影してAIで判断できると楽ですが、現在はなかなかそこまで技術が進んでいません。ですので、病気が発生した場所や症状から検索できるサイトを以下にまとめておきますね。
登録農薬って何?
植物研究家
害虫や病気の元となる菌類を殺すために何を使用してもよいのであれば、毒性物質のついた食物を食べることになったり、周囲が取り返しのつかないように汚染されてしまうかもしれません。
そのために農薬取締法により農薬の登録やラベル表記などが制定されました。
農薬を登録するには毒性や残留性など、人・環境・作物などへの影響を加味し、問題なくクリアーできた場合に登録されることになります。
助手のハム
登録農薬の調べ方
登録農薬はインターネット上から検索ができます。
独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が出している『農薬登録情報提供システム』で調べるのが一番だと思いますが、農文協の『ルーラル電子図書館』などでもいいと思います。
多肉植物(花き類・観葉植物)の登録農薬
最近多肉植物にハマっているので、花き類・観葉植物の登録農薬については別途リンクを作っておきました。以下のところを見るのがいいです。
また、有機JASで使える農薬については以下のところを見るといいです。
まとめ
家庭用の防除資材といっても消毒も色々ありますし、その他の資材もいろいろありますね。
しっかり、事前対応するのが一番重要ですが、植物が病気になった時にはしっかり病気を調べて対応しましょう。
また、植物の肥料については以下のところにまとめています。