多肉植物のカビ発生とその対応

女雛(メビナ)錦(Echeveria Mebina variegated)

室内で栽培していた多肉植物エケベリアにカビが発生してしまいました。というわけでカビの除去対応を行い、カビの発生要因について考えてみました。

多肉植物のカビ発生要因

まずは、室内栽培で多肉植物にカビが生える要因についていくつか書き出してみた。これらの要因をなるべく少なくする必要性がありますね。

室内通気性

どうしても室内だと通気性が悪くなります。湿気がこもらないように空気を循環させるサーキュレーターを買った方がいいですね。

日光の弱さ

多肉植物は日焼けする可能性があるため、夏場は室内に置いておいた方がよかったりします。しかし、日当たりが少なく湿気がある条件ではカビが繁殖しやすくなってしまいます。

乾燥条件の悪さ

日光による熱や風が少ない状態で培養土に水を与えると、なかなか水分がとばずに加湿状態が続いてしまいます。それにより、カビが発生しやすくなります。

上記2点が主な要因ですが、室内での栽培はなるべく通気性・排水性のよい培地を使用した方がよさそうです。

多肉植物のカビ対応

まずは、カビの現状確認です。エケベリアの根の方にこんもりとカビが生えていました。

女雛(メビナ)錦に発生したカビの写真

これは室内で栽培するのに、根も生えていない状態のエケベリアをたっぷり加水した培養土の上に置いたことが原因でした。

女雛(メビナ)錦の配置写真

拡大するとこんな感じです。左の方に根が小さく出ているけど処理してしまうことにしました。

女雛(メビナ)錦にカビが生えた拡大写真

水で一度エケベリアを洗いカビを流しました。その後、カビの繁殖部位をカッターで削除しました。薬剤を散布して10分程度放置、そして水分をふきとったものがこちらになります。

家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。

女雛(メビナ)錦(Echeveria Mebina variegated)

上から見たのがこちら。地上部に問題は起きてなさそうだったのでそのままでいきます。

カビが生えた部分をカットした女雛(メビナ)錦

エケベリアの胴切りを行う時のように、宙に浮かせて雑菌が繁殖しない乾燥状態で発根を待つことにしました。

弱光によるエケベリアの徒長と胴切りのやり方

宙に浮かせて発根をまっている女雛(メビナ)錦

時間が経過するとカットした部分が乾燥し、根っこがでてきました。こうなると安心です。もう少し根が伸びたら培養土に植え付けて完了です。

発根してきた女雛錦

消毒でカビを抑える

カビが出てから抑えるのは大変です。だから葉挿しや胴切りなどを行うときにはダコニール(殺菌剤)という農薬を使用したほうがいいです。

ダコニール1000の写真

ダコニールは少量の液剤で売っているので買いやすいです。小さな計量カップも付いていて少量づつ使いやすいのもいいところ。

ダコニール1000を開けた写真

私は計量カップでダコニールを少量取り、それから水を入れた容器で薄めてハケで多肉植物の切りあとにぬっています。

ダコニール1000の希釈道具写真

白くなるので塗ったかどうかがすぐにわかるのもいいところです。

ダコニール1000を塗った後の写真

多肉植物の胴切りや葉挿しを行うときには、しっかりとカビでダメにしないように殺菌剤で消毒しておきたいですね。

ハオルチアの葉挿しと注意点!

【エケベリア】葉挿しを失敗しないようにやり方を説明。枯らさないよう水やりに注意!

まとめ

室内で多肉植物を育てる場合にはきちんと光量を確保し、サーキュレーターなどで風の循環をしっかり行うこと。また、培地はなるべく排水性と通気性がいい地タイプのものを使用するのがいいですね!

雨続きのときで除湿機器がない場合には、ドライフラワーなどにも使われるシリカゲル(吸湿物質)を応急的に使用するのもありかもしれませんね。

シリカゲルを使用したドライフラワーの作り方

また、高価な植物を胴切りや葉挿しにするときは農薬(殺菌剤)を使用することがおすすめです。

今回カビが発生したエケベリアは『女雛錦』という高価な品種でした。苗木を枯らしてお金を無駄にすると思えば機材買ったほうが安くすみますね。

女雛錦