バークレー錦(Berkeley variegated)

なかなか値段が高くて手が出しづらかったけど、ついに斑入りのフリル系エケベリアバークレー錦(Berkeley f.bariegata)』を複数購入しました。

フリルで斑入りなんて最高すぎます。そして苗木が高いので葉挿しにも挑戦してみましたがなかなか成功しませんでした。

葉の成長が盛んな夏場の管理も難しかったです。その辺の栽培における注意点をふくめて記録しています。

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斑入り植物』を愛する斑入り植物探究家。自分が好きな植物に囲まれたおしゃれな家作りを目指しています。Youtubeインスタも見てね。

バークレー錦とは?

バークレー錦はエケベリアの一品種です。フリル系で斑入りの数少ない品種ですね。斑入りなので弱い品種なのかと思ったら、水をしっかり与えていけばどんどん大きくなっていくようです。

まぁ、引き締まった形で育てたいですけどね。ふちの部分が赤く紅葉するのでそのへんもカワイイ品種です。

作られたのはアメリカで1950年代に作られた品種のようです。もう結構な年月が経過している品種なんですね。それなのに未だに価格が高いのが辛いところです。

バークレー錦の葉挿し

高価な苗なので、できれば葉挿しで増やしたいですよね。そう思い、葉挿しに挑戦してみました。エケベリアの葉挿しについては以下のところでまとめています。

【エケベリア】葉挿しを失敗しないようにやり方を説明。枯らさないよう水やりに注意!

バークレー錦の状態

初めて購入したバークレー錦は以下のような感じのもの。肉厚な感じのエケベリアです。

バークレー錦を上から見た写真

横から見るとこんな感じです。ほとんど根もなかったので、それに合わして葉を減らしていきました。

バークレー錦を横から見た写真

バークレー錦の葉挿し

まず葉を外側の根元部位から外していきます。エケベリアの構造上、内部の葉を根元から取るのは困難です。

根元の部分がないと発根はほぼ無理なので、その辺の注意が必要です。

バークレー錦の葉を取り外した写真

取り外した葉を培養土の上に置いて発根を待ちます。

バークレー錦の葉挿し設置写真

2ヵ月以上経過して何も変化ないかなと思ってひっくり返すと大量の根が出ているものがありました。あとは芽が出てくれるのを待つだけです。

根だけで芽が出ない品種もありますが、バークレー錦は葉挿しで子株作っている写真も見かけるので大丈夫でしょう。

ダメだったら植物ホルモンを希釈倍率変えて与えたりなど、条件設定を行い出せるようにすればいいだけです。

バークレー錦葉挿し発根写真

葉をのぞいたバークレー錦もしっかりと生育してくれています。

葉を回収後のバークレー錦写真

葉挿し再挑戦

一本だけだと枯れると悲しいので、さらに追加でバークレー錦の苗を購入しました。そしたらめちゃくちゃキレイ苗がきてしまいました。

個体差や栽培状況で違いはでてくるけど、これは増やしたい!

バークレー錦の新旧苗比較

というわけで、今回は直接差し込んだ状態で増やしてみることにしました。

また、普通多肉ではやらないやり方での葉挿しも挑戦してみました。それはまた後日追記していきますね。

バークレー錦の埋め込み型葉挿し

元々の株はかなり葉が少なくなりましたが、根がほとんどダメな状態だったのでどのみちこうしたほうがよかったと思います。

葉が少なくなったバークレー錦

葉挿しと植物ホルモン

根だけしか出ない葉挿しが多かったため、植物ホルモンを与えてみることにしました。葉の付け根部分に植物ホルモンを塗り様子を見ていくことにします。

植物ホルモンの種類と多肉植物への使用例

植物ホルモンを塗ったパークレー錦


葉挿しからの発芽

ほとんどのものが根だけでてきて発芽しなかったのですが、植物ホルモンを与えたものが一つ発芽してきました。植物ホルモンなしのを含めて数十分の1の確率です。

バークレー錦葉挿しの発芽写真

拡大すると、うっすら葉先がピンク色の葉が出てきているのがわかります。ただ、増やすのであれば葉を取らずに大きくし、胴切りして子株を出して増やしていく方が確実そうですね。

バークレー錦葉挿しの発芽拡大写真

突然変異を期待するなら植物ホルモンを使ったりするとおもしろいですけどね。あと、いい条件設定さえ見つけれれば簡単に増やすことも可能だと思われます。そこまでやる価値があるかは不明です。

バークレー錦の葉挿し苗が大きくなりましたが、キレイな斑入りの苗にはなりませんでした。やはり斑入り品種は株分けで増やすのがよさそうです。

バークレー錦の葉挿し苗

葉挿しで増やすとキレイな斑入り苗にならないのではと思っていましたが、秋になるとキレイな斑入りの状態に戻ってきました。

斑入りになったバークレー錦の苗写真

斑入りだと光合成がうまくいかないため、ある程度成長するまでは斑入りが抑えられるのかもしれませんね。

そして1年が経過するとかなり大きくなり、キレイな斑入りの葉を出すようになりました。ここまで成長するともう安心ですね。

1年が経過したバークレー錦の写真

1年が経過したバークレー錦の写真2

バークレー錦の成長

暖かくなりバークレー錦を外に出しました。そうすることにより緑色の部分が出るのが抑えられました。光が弱いと光合成のために緑色が強い葉が出てしまうのかもしれませんね。

緑色の葉との混じり合い写真

暖かくなるとバークレー錦はどんどん成長していきます。しかし、成長しすぎて葉が切れたりしています。水やりの調整などが必要かもしれませんね。

また、バークレー錦は栽培管理が難しいです。どうしても葉が大きくなり、それと同時に切れ目が入り枯れやすくなります。水をかなり切って栽培する必要性がありそうですね。

葉に切れ目が入り枯れ始めたバークレー錦の写真

サイズも大きくなりやすいです。ですので広いスペースをとって栽培することをお勧めします。私は枯れてもいいから地植えすることにしました。

土壌に地植えしたバークレー錦の写真

残念ながら枯れてしまいました。キレイに栽培できる環境を作れたらまた栽培に挑戦しようと思います。

バークレー錦の交雑利用

バークレー錦と、もっともフリルがキレイだとおもうエケベリア『シムランス アセッション』(以下写真)と交雑させてみたい。

シムランス アセッション

シムランス アセッション

斑入り品種だけど花芽きちんとつくかな? 自分好みの最高のフリル系斑入り品種をつくりあげてみたいな。

植物探究家植物探究家

なかなか花芽がつかず、栽培も難しいためあきらめました。

バークレー錦の栽培まとめ

斑入りでフリル、さらに紅葉までするバークレー錦は最高です。けど、さらなる斑入りフリルエケベリアを求めてシムランスのアセッションと交雑させていきたいです!

また、斑入りで高い株なので、枯れてもいいように葉挿しで株を増やしていこうと思います。どんどん増やしてこういう植物に囲まれたいなぁ。

その他の斑入りエケベリアは以下のところでまとめています。

斑入り(錦)エケベリアの種類と苗

あと、その他の斑入り多肉植物や、その他のエケベリア記事は以下のところでまとめています。

斑入り多肉植物の種類

【エケベリアの育て方】自己流で育てて失敗する前に見て欲しい栽培の注意点!