斑入りエケベリアの『インブリカータ錦(Imbricata variegated)』を栽培したくて購入しました。
植物研究家
ルノーディーンと同じと思われていたりもしますがこれは違う品種。インブリカータの品種説明や、増やそうとした結果などをまとめています。
インブリカータとは?
インブリカータ(Imbricata)はルノーディーンの元とされるセクンダ(secunda)とギビフローラ メタリカ(gibbiflora Metallica)の交配種です。
どんどん子株を出し群生するエケベリアです。植物自体が強く、栽培は簡単。斑入りでも強く元気に育ってくれることに期待してます。耐寒性もあるみたいです。
インブリカータ錦の形状
インブリカータ錦を上から見た写真がこちら。根元からスッと伸びた葉がキレイです。斑の入り方もいいですね!
斜めから見るとこんな感じです。フチのピンク色と、白と緑の斑入り状態との組み合わせがキレイですね。
横から見るとこんな感じです。葉裏もキレイに斑が入っています。また、ピンク色の紅葉は外側のほうが強く出ています。
インブリカータ錦の拡大写真
中心部の拡大写真をみると、ルノーディーンよりかは水が抜けやすそうな構造になっています。
葉の先端部位の拡大写真を見ると角ばっていて、そしてしっかり爪がある感じですね。
インブリカータ錦の葉挿し
インブリカータ錦の葉挿しを行いました。まず株から下部の葉を採取します。根っこがダメになっている輸入苗だったため葉の水分が少なく柔らかい状態でしたが挑戦です。
苗の状態は以下のような感じで生きている根がない状態でした。水分補給が止まっている状態ですね。
採取した葉は一部マジックでマーキングして植物ホルモンに浸していきます。何もなしだと斑入り品種は葉挿しが難しいです。植物ホルモンありとなしで比較栽培していきます。
元株と、葉挿しをこのような感じで設置し、様子をみていくことにしました。
葉挿しの発芽
インブリカータ錦の葉挿しから少し発芽が見られました。これは植物ホルモンを与えた方です。何も与えてないものは発芽していません。やはり斑入りエケベリアの葉挿しは植物ホルモンが必要そうです。
発芽した部分の拡大が以下の写真です。ちいさな葉っぱがいくつかでてきていますね。きちんと斑入りの植物体になってくれることに期待です!
植物ホルモンを与えたほうはしっかり発芽しました。しかし、斑入りの形状は子株に残りませんでした。バークレ錦とは違い、胴切りでしか斑入りは残せないようですね。
葉挿しがダメなら胴切りで!
インブリカータ錦は葉挿しで斑入り形状を伝えることが難しいことがわかりました。そうなると胴切りで増やす方向性しかありません。根の張りも弱く、暑くなる前の6月でしたが試しに挑戦してみることにしました。
今回は葉を残さずに下部の部位で切断することにしました。根挿しのような感じで葉が出るのか、そして木質化している部分でしっかり発根するか確認です。
切断した地下部はそのまま元の鉢に戻し、胴切りした地上部は挿し木するため二本の棒で宙に浮かし発根させることにしました。梅雨の時期なので、またカビが発生してやられるのが怖かったんです。
上部の方は発根して無事に植え替えれましたが、地下部が枯れてしまいました。
植物研究家
上部もなかなか発根しなかったので、やはり葉を多めに残して柔らかく発根しやすい部位を残した方がよさそうですね。
インブリカータ錦の栽培まとめ
同じものと思われていたりするルノーディーンとは結構違いがありますね(比較写真は以下の記事)。もともと強い品種のようですし元気に育って欲しいものです。
ルノーディーンと比較しながら栽培していこうと思います。また、その他のエケベリア斑入り品種は以下のところに書いています。
あと、その他の斑入り多肉植物や、その他のエケベリア記事は以下のところでまとめています。