鉢植えで育てるイチジクを探していませんか? 私のおすすめは斑入りのイチジク『ジョリータイガー』。めっちゃきれいなイチジクです。
植物研究家
蓬莱柿(ほうらいし)というイチジクの斑入り品種が海外に行き、『ジョリータイガー』という名前が付いたと言われています。
助手のハム
この記事では斑入りイチジク『ジョリータイガー』を栽培している記録を載せています。葉焼けするので鉢植えがおすすめですが、露地植えも試したかったんですよね。また、水差しなどの増殖にも挑戦してみました!
斑入りイチジクは鉢植え栽培がおすすめ!
斑入りのイチジクである『ジョリー タイガー』という品種は鉢植え栽培がおすすめです。斑入りであるから成長も抑えられるし、葉焼けしないよう西日があたらない日陰に移動できます。キレイな斑入り状態を残すなら葉焼け対策は必須。
以下の写真のようにかなり小さな鉢で盆栽として育てている方もいるようです。私も斑入りイチジクの盆栽に挑戦してみようと思います。
植物研究家
イチジクのように強い植物は安く盆栽も買えるのかなと思ったら意外と高価! しっかりした株は数万円ぐらいします。だから自分で作るしかありませんね。
斑入りイチジクは露地植えで元気に育つか?
斑入りイチジク『ジョリータイガー』を露地植えにしてみました。ある程度は葉焼けすると思いますが、庭に普通に植えてる方もいるみたい。試しに庭に植えつけてみました。
特に何もせず、そのままジョリータイガーを植え付けました。ただし、根っこだけはきちんと巻いているのをほどきましょう。そうしないと成長が悪いです。
まだ植え付けてあまり時間がたっていませんが、今のところ順調に育っています。
以下の別株写真を見るとわかりやすいのですが、最初は黄斑で出てくるためそのときは日焼けしづらいんですよね。
全斑の葉でも最初は黄色のためなかなか葉焼けしません。これならちょっと安心。夏場の強光下ではどうなるかわかりませんが、様子をみていこうと思います。
8月になると強い日差しで葉焼けと乾燥により葉が落ちてしまう木が出てきました。根もまだ浅いので葉が落ちるところまでいってしまいますね。
ですが、木自体は無事なので秋には回復していることに期待です。
植物研究家
盆栽用に小さく育てていた斑入りイチジクは乾燥で全部葉が落ちてしまいました。小さな鉢植えは室内かかなり遮光した場所でないと難しそうです。
斑入りイチジクの剪定
イチジクって樹勢が結構強い植物です。だから剪定は必須。さらに斑入りでない枝が出てきたときも細かく剪定していった方がいいです。まずは以下のような平行枝。
同じ枝が同一方向に伸びても日当たりが悪いし、通気性もよくないです。以下のようにバッサリと切ってしまいましょう。
一方だけの枝や頂点のみに力が入っている場合は切り詰めてしまいましょう。
また以下の写真のように、斑入りでない枝が出てきたらカットした方が無難です。斑なしのほうが強いので、そのままにしておくと、斑なしの枝が買ってしまいます。
あとで斑入りになる場合もあるので注意!
斑なしの枝が出てきたらカットした方が無難ですが、以下の写真のように斑入りに変わる場合があります。
これは最初光合成を優先するため斑なしの葉を出し、徐々に斑入りにするようにしているのかもしれません。どうしても樹形が崩れるのでカットしたくないという場合は、ちょっと様子をみてからにしてもいいですね。
斑入りイチジクの挿木は可能か?
イチジクは結構簡単に挿木できる種類の果樹です。まずは普通に鹿沼土に挿してみました。挿木培地としては小粒の鹿沼土を使用するのが一般的です。
5月に入って剪定した枝をそのまま挿したので無理かと思いましたが、葉が落ちたところから芽が出てきています。本当は上部をカットして挿すんですが、芽が出てきているので残しました。
植物研究家
しかしまだ根は出てきていません。このまま様子を見ていきましょう。
ついでに6月に選定した枝を緑枝挿してみました。葉っぱをある程度切り詰めて、蒸散を抑えます。上部もカットしたかったのですが、短かったためこのままで様子を見てみます。
残念ながら大半は以下の写真のように枯れてしまいました。
しかし一本だけ発根してくれました。やはり斑入り品種は増やすのが難しいですね。まぁ時期が悪かったという点もありますが。
適当に捨てた多肉培養土のエリアに挿していたものが無事に発根していたりもしました。乾燥気味に育てた方がいいのかもしれませんね。
斑入りイチジクは水挿しで増えるのか?
イチジクって実は水挿しで発根するようです。緑枝挿しなら水差しでやったほうができそうな気がするので試してみることにしました。発根に期待です。
だんだんと水中部位にカルスが形成されてきました。ここから発根してくれたらいいのですが、このままで終わってしまう可能性もあります。どうなるかな?
助手のハム
水を入れ替えながら様子を見ていると無事に発根してきました。イチジクの水差しは水が汚れやすいので1週間に一回は取り替えることをおすすめします。
助手のハム
発根まで行っているのは大体5割ぐらい。ですが、カルスが出ているのでもう少しおけば生き残ったものの9割ぐらいが発根できそうな感じ。
以下の真ん中の木のようになかなかカルス化しないものや、途中で枯れてしまうものもあるため、雑にやっても全体の8割ぐらいが発根できる感じですね。
あとは外に植えつけてどれぐらい生き残れるか。水差しで出た根っこが外の環境にしっかり順応してくれたらいいのですが。
『ジョリータイガー』 と『ゼブラスイート』の違い
斑入りイチジクを検索すると、『ゼブラスイート』と、『ジョリータイガー』 が出てきますよね。ですが、葉まで斑入りなのはジョリータイガーだけです。ゼブラスイートは以下のように普通の葉をしています。
両方とも果実が完熟に近づくと果実の斑入りは消えていきますが、みた感じ果実の斑入りはゼブラスイートの方が強いです。味優先ならゼブラスイートもいいですね!
味はまだ比較できていませんが、ジョリータイガーが蓬莱柿とすると、糖度はゼブラスイートのほうが高くなりそうですね。
斑入りイチジクの由来
斑入りイチジクは蓬莱柿という品種が斑入りになり、海外などでも出回ってジョリータイガーという名前が付いたという説が多いです。
しかしSNSを見ていると桝井(ますい)ドーフィンの枝変わり品種であり、徳島県で発見されたと言う説もあります。これらの品種は別物なのか、それともどちらかが正しいのかまだ正解は分かりません。
まとめ
鉢植えできる斑入り果樹の中で一番いい感じだと思った斑入りイチジクの『ジョリータイガー』。剪定はちょっと面倒だけど、意外と日光にも強そうなので安心しています。
助手のハム
最近は諸事情で処理しやすい『アロイド』などを中心とした栽培に変更してましたが、どうしても欲しくなってたっぷり購入ちゃいました。あきらめず『斑入り植物で幻想的な空間』を作っちゃおう!
植物研究家
また、イチジク栽培全般の情報は以下の記事でまとめています。よかったら見てね。