極早生みかんの産地と味の特徴

極早生みかんがなっている写真

露地栽培(ビニールハウスなどではなく、野外の土壌で栽培していること)で最も早く出荷されるみかんである『極早生みかん

まだまだ青みがある姿ですが、酸味と甘味のバランスが残暑が残る時期に最高です!

そんな極早生みかんの出回る時期や、生産地などの情報を以下にまとめました。

極早生みかんとは? 時期は?

極早生みかんとは正確には『極早生温州みかん』と呼ばれるものです。収穫できる時期が一番早いから極早生みかんと呼ばれます。

まだまだ果皮が青い段階から出荷されますが、酸味があるものの甘味もあります。そのバランスが好きな人は好きな温州みかんですね。

ですが、果皮がまだ青くても中はしっかり食べごろです。以下の写真のように中身はしっかり色づき食べごろです。

極早生みかんをむいた写真

極早生みかんの時期は産地にもよりますが9月から10月となっており、その後『早生温州みかん』にバトンタッチします。

極早生みかんの味

極早生みかんの味は甘さ控えめで酸味が強く、暑さが残る中でさっぱりと食べることができます。

しかし、最近はマルチシートと呼ばれる白いシートを敷いて栽培したマルチみかんが増えてきており、極早生なのに糖度が高い果実も増えてきています。

マルチ栽培されたみかんは甘くて加工品でもおいしいので、甘いみかんが好きな人は一度試してみることをおすすめします。

また、品種改良によりどんどんと時期が前倒しになったりもしてきています。

極早生みかんの産地

極早生みかんの産地は基本的に九州が多いです。平成29年度の生産量は以下のようになっています。

1、熊本県
2、和歌山県
3、愛媛県
4、佐賀県
5、長崎県

1〜4位までがだいたい2万トン付近で均衡している感じですね。そこから長崎、三重と続いていきます。

三重県は生産量は他の大産地と比べると少ないですが、雨の多さによる減酸の速さや品種選抜などにより極早生みかんの有名な産地となっています。

極早生みかんの品種

極早生みかんというと一つの品種のように思われますが、極早生みかんは最も早い時期に収穫できる温州みかんの総称です。

ですので極早生みかんにはいろいろな品種があります。代表的なものを以下に3つほど出します。

日南一号

興津早生と呼ばれる早生温州みかんの枝変わり品種です。宮崎県の日南市で発見されました。

現在は、日南一号がさらに枝変わりした『日南の姫(ヒナノヒメ)』と呼ばれる有望品種も増殖されてきています。

ゆら早生

宮川早生と呼ばれる早生温州みかんの枝変わり品種です。和歌山県の由良町で発見されました。

崎久保早生

松山早生と呼ばれる早生温州みかんの中から見つけられた品種です。三重県の御浜町で発見されました。

現在は崎久保早生とサマーフレッシュを交配した『みえ紀南1号(味一号)』などに切り替わりつつあります。

極早生みかんの食べ方

みかんの食べ方は人それぞれですが、できればみかんの下のくぼみから皮をむくとむきやすいです。

極早生みかんのむきかた

そして、皮をむいた後は二つに割り、それから好みの食べやすい大きさにわかるのがおすすめです。

二つに割ったみかんの写真

また、オレンジ色のつぶつぶ果実(砂じょう)だけ食べるのもいいですが、つぶつぶが入っている袋(じょうのう)や、白い皮(アルベド)ごと食べるほうがおすすめです。

みかんの果実写真

あまり白い皮とかが邪魔になるのであれば、最低限取り除いた方が食べやすいです。ですが、皮にも栄養分が含まれているので私は食べています。

三重県のみかん産地

私が住んでいる三重県の南部は温暖な気候でもありますが、雨が多いことでも有名です。

土地・気象 – 三重県

雨が多ければ病気などのリスクも増えますが、そのぶん酸味が落ちておいしいみかんが作れます。

極早生みかんをむいた写真

ぜひ一度、三重県のみかんを食べてみてね!