斑入り木苺の苗写真

赤い小さい果実が可愛く魅力的な『ラズベリー』。私も過去に在来種やトゲなしラズベリーなどを栽培していました。

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最近は斑入り植物にハマっているので、斑入りの木苺を育てています。

ここでは一般的な栽培方法や、栽培した上で思うところなどをまとめています。ラズベリーにどんな品種があるのかまず知りたい方は以下のボタンで移動してください。

また、ラズベリーと木苺の違いについても説明しています。簡単に言うと広い目で見えば同じものという感じです。

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斑入り植物』を愛する斑入り植物探究家。自分が好きな植物に囲まれたおしゃれな家作りを目指しています。Youtubeインスタも見てね。

ラズベリーとは?

バラ科 バラ亜科 キイチゴ属 Idaeobatus 亜属を中心とした低木です。小さな丸い粒が固まった果実を形成します。

一つの幹からどんどん大きくなるタイプではないです。地下茎を伸ばし、どんどん新しい芽(サッカー)を出し育っていきます。

植物自体が強く、地下茎で増殖していくため、広がるのが困る場合には仕切り(根止め)をしたほうがよいでしょう。

木苺とラズベリーは別物?

木苺とラズベリー広い目でみると同じものです、しかしながらヨーロッパ原産の物のみをラズベリーと言うこともあります。木苺にブラックベリーなども含む場合もありますし。

この辺は人それぞれだと思います。しかし、キイチゴ属の中のさらに細かな分類(13亜科)※ではラズベリーのLampobatus 亜属とブラックベリーのRubus 亜属は別れています。

※注)Angiosperm Phylogeny Groupによる分子科学的に調べられた(遺伝子レベルでの調査)APG体型と、これまで使われていた形態学的に分類されたクロンキスト体系があります。分類法や調査進度によって色々変わってきます。


ラズベリーの赤色系品種

初心者はトゲなしのラズベリーの苗を買ったほうが安全です(合わない地域や条件だとダメですが)。

トゲあり品種は大きくなり枝が混み合ってくると大変です。以下にネットで購入できる赤色系品種を記載します。赤色系は数が多いので見やすいようにリスト化しておきます。

インディアンサマー

二季なり性の赤色系ラズベリー。昔からある定番品種ですね。

ラズベリー インディアンサマー

サマーフェスティバル

二季なり性の赤色系ラズベリー。

サンタナ

二季なり性の赤色系ラズベリー。豊産性。

超大王

樹勢が強い品種のようです。果実サイズは中クラス。ポット栽培には向きません。

マリージェーン

二季なり性の赤色系ラズベリー。

マリングデュライトレッド

二季なり性の赤色系ラズベリー。豊産性。

レッドジュエル

二季なり性の赤色系ラズベリー。豊産性。

マイラビット

赤色系ラズベリー。矮性で小さくまとまります。

グレンモイ(トゲなし品種)

グレンモアより収穫時期が早いトゲなし品種。大玉系。

グレンアンプル(トゲなし品種)

グレンモイより収穫期が遅い。大玉系トゲなし品種。

グレンプロセン(トゲなし品種)

赤色系のトゲなしラズベリー。グレンマヨより遅くなる。

グレンプロセン

グレンマヨ(トゲなし品種)

赤色系のトゲなしラズベリー。ブレンプロセンより早くなる

ラズベリーの黄色系品種

ファールゴールド

黄色の果実をならラズベリー。トゲがあります。収穫期間は長く、一季なりとも二季なりとも言われるようです。

ファールゴールド

ジョイゴールド

大きな果実をつける黄色系ラズベリー。二期なり品種。

ワインダーイエロー

二季なり性の黄色系大玉品種。

ラズベリーの黒色系品種

ブラックキャップ

めずらしい黒色ラズベリー。小さなトゲがあります。果実は塊で取れやすい形状です。暖かいエリアでも栽培適応性がありそうな品種。

ラズベリーの斑入り品種

ラズベリーという名前では現在流通がないようです。しかし、普通に国産の木苺の斑入り苗は販売されています。

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私も以下のような斑入り木苺の苗を購入しました!

斑入り木苺の苗写真

とりあえず食用にできないものもあるかもしれませんが、斑入り木苺の苗販売されている(いた)ものをまとめてみました。

斑入りライムパラソル

斑入りルブス・カリシノイデスの 『ライムパラソル』。常緑の這性小果樹です。

クサイチゴ 斑入り

食用とされるクサイチゴの斑入り品種。

バライチゴ(薔薇苺)斑入り

新芽だけ斑が強く出やすいようです。

バライチゴ 斑入り

『斑入り』についての説明や、他の斑入り植物については以下の記事で説明しています。

斑入り植物の種類と育て方

ラズベリーの栽培

剪定

一季なりと二季なり品種で剪定方法がかわります。一季なり品種の場合は、枯れないようにいくつか枝を残した上で、収穫後の枝を残しカットし芽をしっかり出します。

これが来年身をならせる枝になります。冬場は木のために残した枝を取り除きます。

二季なり品種は育ててませんが、おそらく冬場に全部カットしてしまうと一回目の果実が取れなくなる可能性があります(一回目収穫時期の結果母子がなくなる)。

その年に出た枝はある程度切り戻して残しておきましょう。

肥料

サイトによっていろんなことが書かれています。個人的には秋のまだ温度があり、根が肥料を吸収しやすい時に施肥するのがいいと思います。

花前に肥料をやると、肥料の影響で果実が美味しくなくなる可能性があります。

肥料が足りないようであれば、初夏の果実収穫後に軽く肥料をやれば効率的に吸収されるのでいいと思います。

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消毒

家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。品種によってはハダニが結構気になります。

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遮光や雨よけ

関東以南などの暑いエリアでは品種により遮光の必要性が出てきます。また、できれば果実の腐敗を防ぐために雨よけができるといいと思います。

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ラズベリーの青果系製品

青果を利用している商品をまとめてみました。

冷凍ラズベリー

ラズベリーピューレ

ラズベリーピューレ

ラズベリーパウダー

ラズベリーパウダー

ラズベリーの増やし方

ラズベリーは緑枝挿しでも増やせますが、株分けで増やすのが一番楽です。そのまま植え付ければいいだけですからね。

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ただし、根の状況をしっかりみないと根っこなしでカットしてしまいます。注意しましょう。私も一本失敗してしまいました。

木苺を株分けした写真

ラズベリーの栽培まとめ

ラズベリーは果実だけでなく葉も利用できる有用な植物です。家庭果樹としてもおすすめできます。

しかしながら2点ほど注意点がありますね。

トゲがある品種は危険で、トゲなしかトゲの少ない品種を選んだほうがいい点が一つ。

木苺から出たトゲの写真

もう一つが品種がいろいろあるため、暖かいエリアに適した品種か寒いエリアに適した品種かがわかりづらいことですね。

寒いエリア向けの品種を暖かいエリアで西日に当てつつ栽培してたらかなり栽培は困難となるでしょう。

また、ラズベリーを鉢植えにしたり庭に植えるのであれば、ブラックベリーやベルーベリーを一緒に植えたりすると、いろんな果実を楽しめておもしろいですよ。

ブラックベリーの品種と栽培

ベルーベリーの品種と栽培