暖地だと『ラズベリー』の栽培は難しく、『ブラックベリー』の方が栽培に向いています。
そんな暖地向きなブラックベリーの栽培と、ブラックベリーを用いた製品にどんな物があるかについてまとめてみました。
また、ブラックベリーの果実がもともとは赤かったりするのを結構知らない人も多かったので、ちょっと花から果実の色が変わる時までもまとめてみました。
ブラックベリーとは
ブラックベリーはバラ科 バラ亜科 キイチゴ属 Rubus 亜属の植物です。つる性でどんどん成長していきます。
地下茎からどんどん新しい芽(サッカー)を出し増えていきます。庭などに植える場合は、仕切り(根止め)をしてから植え付けるほうがよいです。
また、品種によってはトゲがあります。果実はブラックラズベリーと似ていますが、ブラックラズベリーと違う点は中までぎっしり果肉が詰まっているところです。
よって一粒一粒が簡単に取れることがありません。
ブラックベリーの開花から成熟まで
品種により異なるかもしれませんが、ブラックベリーはこのような白い花が咲きます。
花が咲いた後からは薄ピンク色の果実が見えてきます。
そして、時間が経過して赤くなった後、黒く変化します。この時に水分がグッと増えて果実が大きくなり柔らかくなります。
とれた果実がこちら。かなりプックリしました。ブラックベリーは色素が濃いので、服を汚さないように食べることをオススメします。
ブラックベリーの栽培について
剪定
落葉後から春までの間にしっかり行うのがいいです。
強い植物なので強く剪定することも可能ですが、切りすぎてしまうと結果母子がなくなり、果実がならなくなってしまいますのでその点は注意が必要です。
また、それ以外の期間でも徒長しすぎた枝などは適時カットしていったほうがいいです。
強い植物なので少しぐらいカットしても問題になることはほぼないでしょう。伸びる速度が早いため、秋までに邪魔になってしまいます。
そちらの方が問題になります。カットすることにより来年度の結果母子を作るにもつながりますしね。
肥料
土壌条件にもよりますが、庭で地植えするのであれば肥料をやらなくても十分に育ちます。逆に抑えてほしいぐらいです。
鉢植えなどの場合は秋の施肥に加え、花の時期や果実収穫後に少量づつ施肥すると良いと思います。
→多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
消毒
家で栽培する場合は、ラズベリー同様にベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。
ただ、病気にやられることはなかなかない強い植物です。
→家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。
雨よけ
収穫が雨の時期にかぶる可能性があるため、できれば果実の腐敗を防ぐために雨よけができるといいと思います。
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ブラックベリーの品種と苗
ブラックベリーの苗をいくつか紹介しておきます。つる性ですのでフェンスなどがあればいいですが、ない場合は支柱とラインが必要になってきます。
大粒系ブラックベリー
とげなしブラックベリー
ブラックベリーの斑入り品種
ブラックベリーにも斑入り品種があります。しかしながら、現在販売されている斑入り品種はトゲがある品種のようです。トゲなしでキレイな斑入りブラックベリーの苗の販売に期待です!
斑入りブラックベリー
『斑入り』についての説明や、他の斑入り植物については以下の記事で説明しています。
ブラックベリーの青果系商品
国産冷凍ブラックベリー
ブラックベリーピューレ
まとめ
ブラックベリーはつる性でどんどん伸び、サッカーで増殖していくため暴走に注意が必要になります。
また、果実の色素が濃いため服に汚れがつかないか注意が必要です。料理に使うなら少し使うだけで色付けになっていいんですけどね。
あと、ブルーベリーやラズベリーを一緒に植えたりすると、いろんな果実を楽しめておもしろいですよ。