植え付けたカニステルの写真

カニステル(エッグフルーツ)』という果実を知っていますか? 熱帯果樹の一種で味はまずいものが多く、金捨てるとまで呼ばれる果樹です。

だけど調べてみると年三回開花し、果実は貯蔵・追熟して食べれる。そして−3度までの低温なら耐えれると意外といい感じの果樹。

そして果実はばらつきがあるがおいしいものは本当に美味しいということ。つまり、いい品種を剪定さえすればいい果樹でないのだろうか?

そう思ってネットをみていると甘くて美味しいと記載のある『スイート・カニステル』と呼ばれる苗があったため購入。試しに栽培してみることにしました。

植物探究家植物探究家

結果は越冬できませんでした><

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斑入り植物』を愛する斑入り植物探究家。自分が好きな植物に囲まれたおしゃれな家作りを目指しています。Youtubeインスタも見てね。

カニステルの苗を購入!

購入した『スイート・カニステル』の苗はこちら。カニステルはハート型の果実と、丸っこいタイプの果実をつける2種類がありますが、これはハート型の果実をならせます。

カニステルの苗写真

しっかりと接木されているカニステルです。タネからだと早いと3年目から果実がなるとのことなので、もしかしたら来年から結実できるかもしれませんね。

カニステルの接木写真

ですが、若い状態で結実させてしまうと成長がよくない状態になってしまうため2〜3年後ぐらいに結実するのがいいのではないかと思います(成長速度にもよりますが)。

カニステルの育て方

カニステル栽培の最低温度はいろいろな情報があります。成木だと−3〜ー5℃が限界。そして苗だとそこから2度ほどプラスした温度が最低温度と思われます。

品種によってもブレがあるので栽培して試さないとわからないですね。

日照条件は日当たりを好むとのことなので、しっかり太陽光があたるところで栽培したいですね。強い植物のようですのでまずは放任状態で育ててみたいと思います。

肥料

強い植物のようですので、まずは肥料なしで様子をみてみようと思います。葉の変色等がみられるようでしたら少しづつ有機肥料を与えて行こうと思います。

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消毒

家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。おそらくカニステルは登録農薬がないと思いますし。

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カニステルの収穫

カニステルは樹上で黄色くなるまで育て、収穫して追熟させてから食べます。人工的に追熟を早めることは可能ですが、じっくりと1〜2ヵ月待つほうがいいですね。

完全に完熟すると果皮が割れてくるためその点に注意が必要です。


スイートカニステルの栽培記録

スイートカニステルの苗を購入したので、どのように成長していくのか栽培記録をまとめていきます。

まずは2019年の秋にスイートカニステルの接木苗を地植えにしました。まずはこれが越冬できるかをみていこうと思います。

植え付けたカニステルの写真

11月末になると少し葉の色が変色してきました。調べても耐寒性の表記に色々差があるので本当に耐寒性があるのか心配になってきます。

11月末のカニステル写真

1月になるとかなり葉が紅葉してしまいました。しかし葉の付け根部分は意外と緑色が残っています。これであれば越冬できそうな感じがします。

1月のカニステル写真

越冬できるかなと思いましたが、3月には完全に葉が枯れてしまいました。実際にはもっと速くこのような状態になっていました。寒さに弱い木です。

202003-カニステルの写真

4月になっても全く芽が出てきません。枝をカットしてみると完全に枯れています。これは根の方が生きてない限り復活は無理ですね。

202004-カニステルの写真

苗を掘り起こして根もカットしてみました。内部に腐りがきています。カニステルは氷点下になるようなエリアでは越冬が難しいと判断してこれで終わります。。

根の中まで枯れたカニステルの写真

カニステルの加工品

カニステルの加工品は楽天やアマゾンでみる限り販売されていませんね。

タネや苗木、そして果実(沖縄産)が販売されています。当たり外れのある果実だと加工が難しいのかもしれませんね。

カニステル栽培のまとめ

カニステルは金捨てると呼ばれるほど今まであまり評価されていない果樹でした。ですが、品種によっては有望な点もあり、植え付け面積も少しづつ増えているようです。

普通に販売されている果樹ではなくかわった熱帯果樹に挑戦してみたい場合は、こういう果樹を育てるとおもしろいですね。

植物探究家植物探究家

カニステルは九州南部ぐらいでないと難しいとおもいますが。