桑(マルベリー)についてまとめてみました。私は大実系品種を過去に育てていましたので、その経験などをふまえて記述したいと思います。
桑(マルベリー)とは?
クワ科 クワ属の落葉系果樹です。イチジク同様にかなり大きくなります。ベリーと聞いて木が大きくならないと思うと大間違いです。
一般的に黒い果実をつけますが、白い果実をつける品種もあります。また、果実が黒くなるのは熟成の最終段階です。
果実はまず赤色になった後、黒色に変色します。以下に果実の写真を載せておきます。
風媒花で虫がいなくても受粉はできるようです。自家結実性があるものとないものがあるので購入時には注意しましょう。
逆にカイコへの利用や、桑の葉茶などへの利用の場合は受粉させず虫を呼ばないようにしたほうがいいですね。
また、大きくなる木ですので、鉢植えはなかなか難しいです。庭などがある人向けの果樹となります。
桑(マルベリー)の品種と苗
マルベリーは白色系果実をならせるものや、巨大果をならせる混数体品種など色々品種が出ています。
ポップベリー
ポップベリーは果実が7gにもなるマルベリー。自家結実性がありますので受粉技は必要ありません。
ララベリー
ララベリーは豊産性で自家結実性がありますが、ポップベリーよりも果実は小さいです。
シャルロットリュス(エンドレスブーケ)
寒くなるまでなり続けるとの情報がある。ただし、樹勢が強すぎたりするとそうでもなくなるらしい。自家結実性あり。
ホワイトマルベリー
白身系のマルベリー。自家結実性あり。
桑(マルベリー)の斑入り品種
桑にも以下のように斑入りの品種があります。しかしながら、こちらは『斑入り葉桑』と言って果実を楽しむのではなく、葉を楽しむ品種。両方楽しめる苗が販売されるといいですね!
斑入り葉桑
これは真ん中が斑入りになる中斑タイプの品種ですね。
私は以下のような覆輪タイプで斑が黄色から白になるタイプを購入しました。三つ以上の色が入る三光班でもあります。
『斑入り』についての説明や、他の斑入り植物については以下の記事で説明しています。
桑(マルベリー)の栽培
剪定
落葉後の剪定が望ましいが、強い木ですので邪魔な枝はどんどん間引いたほうが楽です。収穫しづらい状態になってしまいます。
また前年度の枝を全て切ってしまうと、果実がなる結果母子がなくなるので注意が必要です。
大きくなる木ですので一本主枝ではなく、切り返して杯状にするなど木を高くしない作り方にすると楽です。
肥料
冬期に有機性肥料を与えておくだけって人もいれば、さらに3、6月に肥料を与える人もいるようです。
個人的には強い木ですので、樹勢を強くしすぎないように開花・結実を優先し、肥料は控えぎみのほうがいいと思います。
花肥も場所や状況に応じてでいいと思います。ただし、葉を収穫することを優先とする場合は異なってきます。
→多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
消毒
家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。
→家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。
しかし、手に負えないときは登録農薬を使用しましょう。