ハーブは食用利用やアロマオイルの抽出などとしての使い道が多いですが、香りとともにかわいい・キレイな『花』を楽しむのもいいものです。
以下にハーブでキレイな花を咲かせる品種をまとめています。定番のものからマニアックなものまで幅広くメモしています。
花がきれいなハーブ
花がキレイなハーブをまずはラベンダーなどの大きな分類で分け、それから分類ごとに品種を分けていくという形でまとめました。
ラベンダー
ハーブでキレイな花と言ったら、多くの方がまず浮かぶのは大規模なラベンダー畑に咲く『ラベンダー』だと思います。
ですが、有名な北海道のラベンダー畑の写真にあるような形の花以外にも、色々な形の花を咲かせるラベンダーの種類があります。以下に主な系統を書きました。
・コモン・ラベンダー
・スパイク・ラベンダー
・ラバンジン・ラベンダー
・フレンチラベンダー(ストエカスラベンダー)
・ラベンダー・デンタータ
⇒暖地での斑入りラベンダーの越冬を中心とした育て方、増やし方の説明
フレンチラベンダーの花と開花期
うさぎの耳にも例えられるかわいい形の花を咲かせるのがフレンチラベンダーです。ある程度の寒さと暑さにも耐えれるのがいい点ですが、多湿に弱いのが栽培の注意点です。
開花期は一般的に4月〜7月ぐらいとなっています。暖地や寒冷地、そして品種によっても異なってきます。
料理利用はしませんが、ポプリやドライフラワーとして楽しむのもいいですね。
ピンク色のフレンチラベンダー
白色のフレンチラベンダー
紫のフレンチラベンダー
コモンラベンダーの花と開花期
コモンラベンダーは高温多湿に弱い品種です。北海道のラベンダー畑にあるのがこの系統です。高温多湿には弱いけど寒さには強いんです。
北海道のラベンダーの開花期は6〜8月です。コモンラベンダーを本州で植えたらもう少し開花期は早くなるとは思いますが、一つの目安にしてください。
紫色のコモンラベンダー
白色のコモンラベンダー
ピンク色のコモンラベンダー
カモミール
販売されているカモミールはジャーマンカモミール(1年草)とローマンカモミール(多年草)、そしてダイヤーズカモミール(多年草)などがあります。
同じように見えますが、ジャーマンは中心部が盛り上がっているなど少し違いがあります。
属もジャーマンカモミールはカミツレ属、ローマンカモミールはカモマイル属、ダイヤーズカモミールはローマカツミレ属というふうに異なっています。
カモミールの花と開花期
開花期は以下のようになっております。ただし、植え付け時期や環境で異なります。
・ジャーマンカモミール(4〜6月)
・ローマンカモミール(5〜7月)
・ダイヤーズカモミール(5〜7月と暑さがおさまった秋)
ジャーマンカモミールの花
ローマンカモミールの花
セージ
セージは食用利用もされますが、観賞用のチェリーセージやメキシカンセージなどの品種改良も進んでいます。
セージはシソ科の多年草です。食用利用するときは、観賞用の品種と、食用利用の品種を間違わないように注意してください。
セージの花と開花期
以下にキレイな花を咲かせるセージの種類をいくつか載せておきます。
ホットリップス
チェリーセージの『ホットリップス』です。赤と白のコントラストが美しいです。開花期は6〜10月です。
ボッグセージ
湿ったっところが好きな『ボッグセージ』。ハーブでは珍しいですね。青と白のコントラストがきれいです。開花期は6〜11月です。
ピンクアメジスト
白っぽい花軸と、ピンクの花がきれいな『ピンクアメジスト』。開花期は秋ですが、短日処理で春に咲かすことも可能です。
マートル(銀梅花)
白いきれいな花をさかせる樹木のマートル(銀梅花)。ヨーロッパなどではこの花を結婚式のブーケや飾り花として使用したりします。
マートルの花と開花期
あまり知られていませんが、実はマートルの花は食用とすることができます、開花期は5月〜7月です。
エキナセア
球場に盛り上がった中心部から花びらが広がる非常にきれいな花を咲かせる多年草の『エキナセア』。アメリカでインディアンの方々が使用していたハーブです。
エキナセアの花と開花期
エキナセアは品種改良が進み、色々な観賞用品種ができています。観賞用品種は食用利用できないので注意が必要です。開花期は7〜10月です。
ナスタチウム
南米原産の一年草である『ナスタチウム(キンレンカ)』。ハスの葉を小型化したような葉をつけます。
ナスタチウムの花と開花期
オレンジ色の花がきれいなナスタチウム。今は色々は園芸品種が販売されています。開花期は6〜11月程度ですが、高温多湿に弱いため夏場の開花は難しいようです。
マロウ
青色からピンク色に変わるハーブティー『マローブルー』で有名になったマロウ。レモン果汁の酸味でピンク色にするのが人気です。
マロウはゼニアオイ科の多年草です。ハーブティーに利用するコモンマロウ以外にも園芸品種がありますので、間違わないように注意してください。
マロウの花と開花期
マロウはきれいなムラサキ色をした花を咲かせます。これがハーブティーの原料となります。開花期は5〜8月です。
コーンフラワー
『コーンフラワー』はキク科の一年草です。ハーブティー以外に、染料などとしても利用されています。
コーンフラワーの花と開花期
中心部から青い花ビラが広がる姿がきれいな姿をしています。開花期は5〜7月ですが、種まきの時期を変えることでずらせます。
ゼラニウム
南アフリカ原産のゼラニウム。ハーブに用いられるセンテッドゼラニウムの他に、園芸用のゼラニウムもあります。
ゼラニウムの花と開花期
センテッドゼラニウムの開花期は4〜7月ですが、観賞用のゼラニウムは3〜12月までと四季咲のタイプの品種があります。
また、花も一重咲きだけでなく八重咲きタイプの品種もあり。香りと花を楽しむセンテッドゼラニウム。鑑賞して楽しむゼラニウムと分けることができます。
ヘリオトロープ
小さく可愛い花を咲かせる『ヘリオトロープ』。甘いバニラのような香りがして、香水の原料ともなります。
ハーブとしては小低木のコモンヘリオトロープが使われますが、観賞用としては一年草のビッグヘリオトロープが使われます。
ヘリオトロープの花と開花期
花は紫色、または白色の小さな花がまとまって咲きます。開花期は4〜10月です。
チャイブ
花咲いた姿がアサツキによく似たハーブ『チャイブ』。ネギ属の植物だけあって葉の見た感じはネギにそっくりです。
チャイブの花と開花期
紫色のわたのような花がかわいいチャイブ。開花期は5〜6月です。
チコリ
軟白栽培された若芽が市販されている『チコリ』。サラダなどで食べるイメージが強いと思いますが、きれいな花を咲かせるハーブでもあるんです。
チコリの花と開花期
薄紫色のきれいな花を咲かせるチコリ。そして食べれるエディブルフラワーでもあります。開花期は7〜10月です。
サフラン
香辛料としても有名な『サフラン』。きれいな紫色の花を咲かせます。
近い観賞用の植物としてはクロッカスがありますが、こちらはハーブではありません。
サフランの花と開花期
サフランの花は紫色で、ちょっと紅色の柱頭が飛び出しているのがきれいな感じです。開花期は10〜12月です。
アニスヒソップ
ハチが好きな養蜂植物(蜜源植物)でもある『アニスヒソップ』。耐寒性があるシソ科の多年草です。
アニスヒソップの花と開花期
アニスヒソップの花は穂のような形で花咲きます。特徴ある形ですね。色は紫路ですが、日当たりなどで変化します。開花期は6〜8月です。
オレガノ
オレガノはハーブに用いられる品種と、観賞用の品種があります。観賞用の品種がとてもきれいなんです!
オレガノの花と開花期
オレガノの開花期は6〜9月です。以下の花が美しい『ケントビューティ』の開花期は6〜7月となっています。
とてもきれいな品種ですが、過湿に弱いです。その点は注意が必要です。
まとめ
ハーブはオイル利用や食用利用が一般的。ですがきれいな花を咲かせるハーブもいっぱいあるんです!ぜひ好みのハーブを見つけてください。その他の花の記事はこちらです。
また、公園などで花を好みの花を見かけたら、花の写真をとって調べれるアプリを使うのもオススメです。そこから苗を探して購入ってのも一つの手ですよ。
⇒【グリーンスナップの使い方】撮影した花や植物の写真で名前を検索できますよ!
香りだけでなく、花もキレイなハーブを植えてきれいな緑のある癒し空間を作りましょう。