ローズマリーの栽培と品種。挿し木は鹿沼土に挿すやり方でOK

ローズマリー』は有名なハーブですね。『ハンガリーウォーター』の話などで、美容関係に用いられるハーブとしても知られていると思います。

そして家庭菜園では挿し木で簡単に増やして利用することが可能です。そして丈夫で放置栽培でもなかなか枯れない強さがあります。

植物研究家

こんなに強いとは知らず、いつの間にか挿し木で増やしすぎてしまった経験があります。

ここではローズマリーにどのような品種があり、増やし方などの栽培方法についてまとめています。

ローズマリーの挿し木

ローズマリーの挿し穂写真

最初に簡単に増やして楽しめるのが強みのローズマリー。まずはその強みである挿し木増殖を説明していきますね。

挿し木苗から大きくなったローズマリーがこちら。品種は『マリンブルー』です。時折カットしていますが、培養土に直接挿し木してから三年以上半放置状態で栽培しています。ローズマリーって強いです!

鉢植えで大きくなったローズマリーの写真

内部を見るとこんな感じ。生き残った挿し木が混み合っている状態になっています。こちらの木から剪定をかねて挿し木用の枝を取り、『挿し穂』を作成していきます。

ローズマリーの混み合った株の内部写真

剪定と挿し穂の作成

一本一本カットしてもいいのですが、枝が伸びすぎてたれてしまうので大きめに剪定をかねてカットします。

ローズマリーのさし穂回収写真

切り返すように大きめにカットしていきます。これで太くしっかりした枝になります。

剪定を兼ねてカットしている写真

これぐらいのサイズがいい感じかな。もっと下部の部分は木質化しすぎている上に太すぎるので、短くカットして土にかえしてしまった方がいいです。

回収したさし穂の写真

切り取った大枝からさらに挿し穂用に短い枝をカットしていきます。

さし穂回収作業写真

前回の記事で書いたように簡単に挿し穂を作っていきます。手でちぎるだけで簡単にできます。できている芽は、ある程度残してちぎって数を調整しておきましょう。

作成した挿し木の写真

あとは適当に使い古した培養土などに挿して水をやっておけばかなりの確率で発根して根付いてくれますよ。できたらプランターにしっかり鹿沼土を入れ挿し木したほうがいいですけどね。

挿し木を植え付けた写真

ローズマリーの品種と樹形の系統

ローズマリーの画像

ローズマリーはシソ科 マンネンロウ属のハーブです。シソ科のハーブって有名なものが多いんですよね。ラベンダーと同じシソ科なんです。品種によっては冬場にも花を咲かしてくれるハーブです。

植物研究家

ローズマリーの樹形には以下のように3つの系統があります。それをふまえた上で、開花期や草丈、耐寒性などを確認して品種を選びましょう。
ローズマリーの樹形【立性】上に向かって成長していく系統。

【這性(はいせい)・匍匐(ほふく)性】地面にそって成長していく系統。

【半匍匐(ほふく)性】上記二つの中間の性質を持つ系統。

以下にそれぞれの系統品種を例としてあげておきます。ですが、ローズマリーの品種自体はかなりの数があります。

マリンブルー

立性ローズマリーの品種である『マリンブルー』です。私が栽培しているのもこの品種です。強い品種です。

プロストラータス

匍匐性ローズマリーの品種『プロストラータス』です。

モーツァルトブルー

半匍匐性ローズマリーの品種『モーツァルトブルー』です。

ローズマリーの斑入り品種

ローズマリーにも斑入り品種があります。以下に例を示しますが、これ以外にも斑入りのローズマリーの品種はあります。

ローズマリー・ギルティッシュゴールド

ローズマリーの育て方。家庭菜園編

ローズマリーは木自体がかなり強いです。以下の写真の左上にあるように、数年間は鹿沼土に挿しっぱなしで半放置になってた挿し木も生き延びていました。少し肥料かけたことあったかな?ってぐらいのレベルです。

鹿沼土に挿しっぱなしになっていたローズマリーの挿し木写真

植物研究家

基本的に水はけのわるいどろどろの土で根腐れしなければ大丈夫な感じ。

ですがそれ以外にやっておいたことがいいことがありますので以下にまとめておきますね。

剪定

大きな剪定は、暑さの終わった秋か春に行うといいと思います。春に芽を見ながらカットすると、切りすぎを防げて無難かもしれません。

夏場は収穫の軽い剪定ぐらいで、強い剪定は株を痛める可能性があるのでやめたほうがいいと思います。

あと、周囲の草が多い茂ってくると、湿気などでダメになってします。しっかり周囲の草取りを行いましょう。

肥料

ハーブなので、自然に近い形で栽培したいですよね。少し有機質肥料を施肥しておけばいいかなと思います。

多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明

消毒

家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。

家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。

三種類あるローズマリーの精油

ローズマリーの精油は『ローズマリー・カンファー』、『ローズマリー・シネオール』、『ローズマリー・ベルベノン』3種の化学種(Chemo Type)があります。

これは成分名が書かれているのでわかりやすいですが、それぞれの成分を多く含む種類ということです。化学種については以下で説明します。

化学種(Chemo Type)って何?

同じ種類のハーブでも生育環境が違うと含んでいる成分が異なります。そのような同じ植物だけど、成分がしっかりと異なるものを『化学種(Chemo Type)』といいます。

『ケモタイプ』という呼び名はある会社が商標登録しているため、日本語訳の『化学種』などが基本的に使用されています。

ローズマリー精油の種類

ローズマリーの精油といってもいろんな会社が販売しています。会社ごとに特徴があるので、好みの会社を探して購入していきたいですよね。

生活の木のローズマリー精油

生活の木は日本のアロマでもっとも有名な会社ではないでしょうか? アロマの資格を扱う日本アロマ環境協会(AEAJ)と呼ばれる組織と関係が強いです。

ネット販売やショップ販売以外にも、薬香草園と呼ばれるハーブとアロマを楽しめる施設なども運営している会社です。

薬香草園の写真

そんな生活の木のローズーマリー精油は以下のようなものがあります。

生活の木 ローズマリーカンファー

生活の木 ローズマリーシネオール

生活の木 ローズマリーベルベノン

生活の木 ローズマリー・ベルベノン

カリス成城のローズマリー精油

カリス成城も古くからあるハーブ系の会社ですね。こちらはハーブの資格を扱うジャパンハーブソサエティー(JHS)という組織と関係が強いです。

そんなカリス成城のローズーマリー精油は以下のようなものがあります。

カリス成城 ローズマリーカンファー

カリス ローズマリー カンファー

プラナロムのローズマリー精油

プラナロムはベルギーに本社を置く海外のアロマメーカーです。日本では健草医学舎という会社がアロマオイルを輸入しています。

プラナロムはピエール・フランコム氏によって設立された、含有成分によって植物を分別する方法を生み出した会社です。

プラナロム ローズマリーカンファー

プラナロム ローズマリーシネオール

プラナロム ローズマリー・シネオール

プラナロム ローズマリーベルベノン

ル・コントワールアロマのローズマリー精油

ル・コントワールアロマは海外のアロマ会社で、フランスでは売り上げ一位となっています。そんな ル・コントワールアロマ社のローズマリーオイルは以下の通りです。

ル・コントワールアロマ ローズマリーカンファー

ル・コントワールアロマ ローズマリー・カンファー

ル・コントワールアロマ ローズマリーシネオール

ル・コントワールアロマ ローズマリー シネオール

エンハーブのローズマリー精油

エンハーブはサントリー系のハーブ会社です。日本メディカルハーブ協会とも繋がりがあるようですね。

そんなエンハーブのローズマリー精油は以下のようなものがあります。

まとめ

冬場に花を楽しめて、さらに常緑で楽しめるローズマリーは便利で使いやすいハーブです。

また、ハーブ類は挿し木も簡単にできるので、のんびり増やして楽しむのもいいかもしれませんね。