暖地での斑入りラベンダーの越冬を中心とした育て方、増やし方の説明

斑入りラベンダー(lavender variegated)

斑入り品種などのラベンダーを暖地で育てた経験があるので、栽培方法から販売されている品種などまでここでまとめます。

助手のハム

ラベンダー』はハーブで有名なものの一つですよね。

ラベンダーとは?

斑入りラベンダー(lavender variegated)

ラベンダーはシソ科 ラヴァンドラ属のハーブです。シソ科のハーブって有名なものが多いんですよね。ローズマリーとかミントもシソ科なんです。

花を楽しむだけの人も多いと思います。花は一時期だけ咲くものが多数だと思いますが、四季咲で長い時間咲いているものもあります。また、斑入り品種もいろいろと販売されております。

ラベンダーの簡単な挿し木方法

ラベンダーを簡単な方法で挿し木増殖してみることにしました。ラベンダーの蒸れを防ぐための間引き剪定をまず行い、間引いた枝を用いて挿し木を行っていきます。

ラベンダーは蒸れないように間引き剪定しよう

まずは現在のラベンダーの状態です。これからどんどん芽が出て大きくなっていくことを考えると少し間引くなどの剪定を行いたい感じです。風通しや日当たりがよくなるように剪定を行い、蒸れて枯れてしまうのも防ぐとともに挿し木用の枝を回収します。

斑入りラベンダーの写真

内側に曲がった枝をカットしたり、

斑入りラベンダーの内側向きの枝を剪定している写真

近くで平行に並んでいる枝もカットします。その他に、地面をはうように横になっている枝もカットしました。

斑入りラベンダーの並行枝を剪定している写真

その他に、伸びすぎた枝も切り返して短くするといいです。その時は、芽が出ているかどうか確認してからカットしましょう。芽の上の部分からカットしてその芽を成長させて短く太い枝にしていきます。

斑入りラベンダーの切り返し剪定写真

結構な数の枝が回収できました。

斑入りラベンダーのさし穂写真

本体の方もかなりスッキリしました。これで蒸れて枯れることは抑えられるでしょう。

剪定後の斑入りラベンダー写真

ちなみに剪定バサミはちょっと高いけど、『(岡恒(オカツネ)の剪定鋏(はさみ)』がおすすめです。

挿し穂の作成

剪定した枝から、挿し木して増やす『挿し穂』を作成していきます。まずは葉っぱの数を減らします。根がない状態で葉っぱが水分を飛ばし、カラカラになり枯れてしまうのを抑えるためです。写真では一応ハサミで撮りましたが、これは手でとっても問題ないです。

さし穂から葉を取り除いている写真

横から芽を出していないものは上部の芽を残してもいいと思いますが、

葉を取り除いた後の写真

個人的には上部をカットし、横から芽を出す方が好きです。高さも抑えられ安定します。とった葉っぱもいいラベンダーの香りがします。このラベンダーの香りが好みだったので、ますます増やして利用したくなりました。

上部をカットした斑入りラベンダーのさし穂写真

木質化してない方が根が出やすいので、緑色の部分で挿し木をしましょうっていうのもよく見かけます。ですが、個人的にはすこし木質化してきてしっかりとした硬さがあり、横から芽が出かけているようなものが一番いい感じがします。培地に挿しやすいですし。

葉と上部をカットしたさし穂

葉を取り除いたら、根が出やすいようにカットします。

根元をカットしている写真

写真のように斜めにハサミを入れ、片面の皮をナイフで削り取ります。これで挿し穂の完成です。

斑入りラベンダーのさし穂写真

水揚げと植え付け

挿し穂は作業の前後で水を入れた入れ物に入れていきます。水揚げという作業で、挿し穂に水分を持たせるなどの役割があります。

1時間とか数時間とかいろいろ書かれていますが、作業にそこそこ時間がかかるので、その間だけ入れておく程度に私はしています。

また、条件によりやらなほうがいい場合もあります。あとで水をかけるため、木質化してきている植物体であれば、高温期でカットから挿し木まで時間がかかる場合のみ行うぐらいでいいかもしれません。

斑入りラベンダーを水揚げしている写真

今回は直接土壌に植え付けていきます。商売でやっている人とかではないし、楽したいため直接土壌植えでいきます。4月ぐらいであれば大丈夫でしょう。暑くなってくると日差しが強い場所などは発根前に枯れちゃう可能性が高くなってダメだと思いますが。

きちんとやるなら小粒の鹿沼土に挿すのが植え替えも楽でおすすめです。粒が小さいと水分不足で枯らしてしまう率も低くなるし、細かな根が出やすい感じがしました。

作業が終わった挿し穂を軽く掘り起こした土壌に挿していきました。モグラやヨトウ虫にやられる可能性もあるけど、今回は面倒なのでこれでいきます。水をしっかりかけて様子見です。防除資材を少し使っておいた方がいい気もしますけどね。

土壌に植え付け挿し木した写真

この時に水分がしっかりあたえられるから、水揚げは夏場の炎天下の下やらないかぎりはそんな長時間やる必要性がない気がしてます。。。

また、きちんとやりたい人は鹿沼土を利用したり、挿し木専用の培養土を購入するのがおすすめです。

挿し木用培養土

簡単省略挿し木

発根率や虫などの害をあまり考えないのであれば。以下のような感じでOKだと思います。高温の時期でないことと、できれば午後は日当たりが悪い場所で、次の日が雨などで、乾燥してしまうことを防げる日に行うとなおいいと思います。

・剪定などをかねて枝を切り取る。

・枝の上部をカット(手でちぎってもOK)し、下部を斜めに切る。

・葉をある程度手でちぎる。

・土壌にそのまま挿す。

・水をかける。

挿し木の生育

夏になり、一部が枯れてしまったものもありますが、大半が無事に根付き成長していました。

挿し木の成長写真

ラベンダーは強いハーブですが、湿気などで枯れてしまうこともあります。しっかり挿し木で予備を作っておくと安心です。

枯れたラベンダー

一部のラベンダーは雨が多かった影響か、以下の写真のように枯れてしまいました。こういう時のために挿し木で増やしておくことが必要ですよね。

枯れたラベンダー

暖地でもフレンチラベンダー以外の品種は育てることが可能

ラベンダーにはいろんな種類があり、暖地でもフレンチラベンダー以外の品種も育てれることがわかりました。

結構強いと言う情報があった、ラバンジン系の『インプレスパープル』を試しに育ててみたけど、全然暖地(三重)で普通に栽培できました!!

ラベンダーはいろんな系統の交配種が出ております。暑さにつよい品種と掛け合わされた品種などを試してみるとおもしろいですよ。

斑入りラベンダーメルローとプラチナブロンドの冬越し(地植え編)

私が住んでいる三重県でも斑入りラベンダーが栽培可能なのかを試すために、斑入りラベンダーの『アラルディ メルロー』と『プラチナブロンド』を庭に植え付けました

斑入りラベンダー

それらのラベンダーが冬場にどう変化したかをまとめました。色変化はありましたが、どちらの品種も無事越冬することができました。

メルローの越冬と変化

キザギサで『斑入り』のラベンダー『アラルディ メルロー』。見た目的にすごくいいんですが、0度まで耐えれるとの記述。

販売業者は枯れてしまうと問題になるため、余裕をみての温度と思われます。ですので−2〜3度ぐらいまで下がる場所でもなんとかならないか試してみました。

11月のメルロー

まず温度が寒くなり初めた11月の写真です。

11月のメルローの写真

12月のメルロー

12月になり温度がかなり落ちてきましたが、特に変化はありません。

12月のメルローの写真

1月のメルロー

温度が0度に近くなってきましたが、葉の痛みはまだみられません。

1月のメルローの写真

2月のメルロー

寒波が来てー2〜3度程度まで下がりましたが、少し色が薄くなった程度で特に大きな痛みはありませんでした。

2月のメルローの写真

3月のメルロー

温度が上がり、葉の色も少しづつ元に戻って来ています。

3月のメルローの写真

4月のメルロー

ほぼ元どうりになりました。芽も出て来てこれからどんどん大きくなりそうな感じです。

4月のメルローの写真

プラチナブロンドの越冬と変化

アラルディ メルローだけでいいかなと思ったけど、試しに買ってみたプラチナブロンド。ちょっと比較写真だけ載せておきます。

1月のプラチナブロンド

冬場のプラチナブロンドはあまり斑入りって感じではありません。

1月のプラチナブロンドの写真

4月のプラチナブロンド

新芽が出て来て、これらがかなり色の違いが出ているって感じですね。

4月のプラチナブロンドの写真

増殖関係

斑入りラベンダーの簡単挿し木とやり方

ラベンダーの品種と苗の種類

ラベンダーはいろんな分類があり、ちょっと書きづらいですが、いくつか分類を以下に書き出します。また、実際にはいろいろな交配が進んでおり、書ききることがむずかしいです。

コモン・ラベンダー

高温多湿に弱いとされるラベンダーです。高温多湿のエリアで植える場合は試験的に植えてからにすることをオススメします。

スパイク・ラベンダー

男のラベンダーとも呼ばれる系統。

ラバンジン・ラベンダー

コモンラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種です。

フレンチラベンダー(ストエカスラベンダー)

花が特徴のあるラベンダーですね。暖かいエリア向きですけど、過湿条件だと痛んでしまいます。

ラベンダー・デンタータ

耐寒性がなく、耐暑性が高い品種です。団地向き。ギザギザの葉など特徴があります。

ラベンダーの簡単な育て方説明

剪定

いろいろ書かれていますが、なんか剪定と収穫とかごっちゃになっているのが多そうな感じがしました。間引きや強めの切り返し剪定は春(か秋)に行うのがいいと思っています。

夏場は収穫兼軽い剪定ぐらいで、強い剪定は株を痛めるのでやめたほうがいいと思います。

あと、蒸れて枯れるのが多いので、内部の風通りが良くなるようにしっかりと剪定しましょう。

肥料

ハーブなので、自然に近い形で栽培したいですよね。少し有機質肥料を施肥しておけばいいかなと思います。

多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明

消毒

家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。

家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。

ラベンダー精油の種類

、ラベンダー精油の会社別分類を行い、さらに系統や化学種(ケモタイプ)などの分類で分けました(化学種やメーカーの説明についてはローズマリーのページで説明しています)。

生活の木のラベンダー精油

生活の木のラベンダー精油は以下のようなものがあります。

生活の木 スパイクラベンダー

生活の木 スパイク・ラベンダー

生活の木 真正ラベンダー

生活の木 真正ラベンダー

生活の木 ラバンディン グロッソ

生活の木 ラバンディン グロッソ

生活の木 ラバンディン スーパー

生活の木 ラバンディン タスマニア

生活の木 ラベンダー タスマニア

生活の木 ラバンディン ブルガリア

生活の木 ラベンダー ブルガリア

生活の木 ラベンダー ポピュレーション

生活の木 ラベンダー ポピュレーション

カリス成城のラベンダー精油

カリス成城のラベンダー精油は以下のようなものがあります。

カリス成城 ラベンダーブルガリア

カリス成城 ラベンダートラディショナル

カリス成城 ラベンダーメイレット

プラナロムのラベンダー精油

プラナロムのラベンダー精油は以下の通りです。

プラナロム ラベンダー・アブリアリス

プラナロム ラベンダー・アブリアリス

プラナロム ラベンダー・アングスティフォリア

プラナロム ラベンダー・アングスティフォリア

プラナロム ラベンダー・グロッソ

プラナロム ラベンダー・グロッソ

プラナロム ラベンダー・スーパー

プラナロム ラベンダー・スーパー

プラナロム ラベンダー・ストエカス

プラナロム ラベンダー・スピカ

プラナロム ラベンダー・スピカ

プラナロム ラベンダー・レイドバン

プラナロム ラベンダー・レイドバン

ル・コントワールアロマのラベンダー精油

ル・コントワールアロマのラベンダー精油は以下の通りです。

ル・コントワールアロマ 真正ラベンダー

ル・コントワールアロマ精油 真正ラベンダー

ル・コントワールアロマ ラベンダー スーパー

ル・コントワールアロマ ラベンダー スーパー

ル・コントワールアロマ ラベンダー スーパー

ル・コントワールアロマ ラベンダー・スピカ

エンハーブのラベンダー精油

エンハーブのラベンダー精油は以下のようなものがあります。

まとめ

観光地のようなラベンダー畑には負けますが、庭や鉢植えでラベンダーを栽培するのもいい香りや花を楽しめていいものです。

その地域にあった品種を見つけて栽培したいですね。

ハーブ類は挿し木も簡単にできるので、のんびり増やして楽しむのもいいかもしれませんね。