果樹好きで、もし庭にスペースがあるなら一度植えて食べてみてほしい果樹がイチジクです。普通販売されない完熟した果実はめっちゃ甘くておいしいんです!
もし家の庭でイチジクを育てるのであれば、8月から秋果を収穫できる品種を育てることをおすすめします!
鉢植えなら私のおすすめは『斑入りのイチジク』。特にジョリータイガーは見た目も楽しめて鉢植え栽培には最高ですね。
⇒鉢植えイチジクの品種なら、斑入りの『ジョリー タイガー』がおすすめ!
以下にイチジクの育て方やオススメの品種など、イチジクの栽培情報をまとめましたので参考にしてください。
イチジクとはどんな果樹?
クワ科 イチジク属の落葉果樹です。一般的にスーパーで出回っている果実は腐りやすくなるため完熟までなっていない状態で販売されています。
品種にもよると思いますが、完熟状態になると蜜が出てきます。その段階のイチジクはめっちゃ甘くておいしいんですよ!
植物研究家
ぜひ庭などにスペースがあり、丈夫な果樹がほしい人にはおすすめです。ゼブラスイートのような矮性品種を鉢植えで育てるとスペースも取りません。
イチジク栽培の注意点!
イチジクは甘くておいしい。しかし、甘くて美味しい=虫や鳥が好き。完熟させるならネットなどの準備も欲しくなってきます。
また、イチジクには夏果と秋果があり、どちらか片方専門の品種と両方なる品種があります。
欲しい時期などをいろいろ検討して苗を購入すべきですね。私は梅雨・秋雨を極力さけるために8月中旬から取れる早生タイプのイチジクを購入しました。
イチジクの代表的な品種と特徴を説明
イチジクには夏果と秋果専用品種と、両方取れる品種を以下に書きます。大きな果実のものや、逆に小さな果実のものもあります。
セレスト
秋果専用小玉系品種。果重は15~25g程度、収穫期は8月上旬~9月中旬。皮ごと食べれるとの情報もあります。昔は夏に食べるのに苗木めっちゃ欲しかった。
植物研究家
キング
夏果実専用の大玉系品種。果実は最大で180g。収穫期は6〜7月程度。果実が梅雨や台風でやられるかどうかが心配なイチジクですね。
助手のハム
ドーフィン
夏秋兼用品種。一般的にスーパーに出回っている品種です。夏・秋両方とも果実がなる品種。夏は200g、秋果実100g程度。
イチジクの斑入り品種
イチジクの斑入りは果実が斑入りになるものと、葉っぱが斑入りになるものがあります。ちょっと今は葉が斑入りの苗は売り切れが多いですが、斑入りの果実がなる苗は売っていました。
果実が斑入りのゼブラスイート
果実が斑入りのイチジクです。もちろん食べれるイチジクです。糖度も20度台と高い品種。
植物研究家
私も気になりスイートゼブラを購入して鉢植えにしてみました。ネットの情報だと矮性との情報もありますが、鉢植えで1〜2mまで大きくなるようです。
ですが、切り返し剪定をしていれば樹高を低く抑えれるでしょう。以下のように剪定バサミなどで切り返し剪定をして樹高を1m以下に抑えます。
また、地上でもゼブラスイートを植えてみました。杯状に仕立ててどこまで低く栽培できるか試してみようと思います。
斑入りにこだわらず、8月に収穫できる品種を探している方はこちらにジャンプしてね。
葉が斑入りのイチジク
葉が斑入りのイチジクといえば『ジョリー タイガー』。なかなか普通のショップには出回りませんが、ヤフオクで時折見かけます。現在栽培中。以下の記事で育て方をまとめています。
⇒鉢植えイチジクの品種なら、斑入りの『ジョリー タイガー』がおすすめ!
イチジクの育て方
剪定
秋の落葉後から春までに行うのが一般的な記載です。ですが、注意が必要です。
秋果を取る場合は2〜3芽が出るぐらいまで全て剪定してしまえばいいのですが、夏果を収穫する場合は前年度の枝を残す必要があります(前年度の枝に果実がつくため)。
ですので、夏果専用品種などでは、枝を間引くような形での剪定が必要になります。
植物研究家
また、矮性品種も出てきているようですが、イチジクは樹勢が強いです。
助手のハム
山にある杉やヒノキのように一本強い枝を伸ばして育てると、非常に木が高くなってしまいます。途中で切り返して三本程度に分岐させて育てるのが無難ですよ。
肥料
冬期の有機質肥料施肥と、初夏と秋の収穫後の施肥が一般的のようです。
まぁ、庭で楽しむのであれば、初夏の肥料は与えずに肥料を切らしておいて、おいしい果実を食べた後に施肥するようにしたいかな。
→多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明
消毒
家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。
→家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。
イチジクの青果系製品
青果を利用している商品をまとめてみました。
冷凍イチジク
フィグピューレ
ドライイチジク
イチジクの農業利用
イチジクは木が大きくなるスピードと結果までの年数が早いため、資金を早く回数できて経済的な果樹です。
ただ、経済栽培するなら難点は日持ちが悪いことですね。また、消費もそれほど多くないのも問題。そして糖度が高いため虫や獣に狙われやすい点も問題です。
栽培設備や冷蔵庫をしっかり設置し、都市に近いエリアで高価な品種を織り交ぜて苗木販売も加味してやっていかないと難しいかなって思っています。
栽培するなら効率化のために一文字に仕立てないと生育も早いので大変です。最近では一文字でも色々なやり方が出てきています。
経済栽培を考えている方であれば、まずは『新特産シリーズ イチジク』という本を見ることをお勧めします。
一見イチジクは反収も高くて魅力的ですが、そうなるための努力は大変だと思います。
自宅の庭で食べるなら8月に取れる品種がおすすめ!
イチジクの完熟果実は本当に美味しい。自宅に庭で屋根掛けもせずにそれをたっぷり食べるには秋果実が早く取れる早生の品種を作るしかない。
一番早いのが『セレスト』で8月上旬だが小さすぎる上に裂果が激しい品種。だから8月中旬から収穫できるとされる食べたことがないイチジクの品種を調べてみた。
- アーチペル
- アーティナ
- カドタ
- カルフォルニアブラック
- ショートブリッジ
- セレスト
- ネグロラルゴ
- バローネ
- ブランズウィック
- ブラックイスキア
- ホワイトイスキア
- ロイヤルビンヤード
この中から選んだのが『カルフォルニアブラック』、『ブラックイスキア』、『アーチペル』、『ネグロラルゴ』。個人的には黒くて傷が目立たず裂果しずらいという『カルフォルニアブラック』に一番期待してます。さぁどうなるかな?
いくつか8月収穫のイチジクを植えてみたのですが、やはり私は斑入り植物やモコモコの植物が好き。だから8月下旬収穫になりますがゼブラスイートに切り替えることにしました。
株枯病耐性があり台木にもなる『ネグロラルゴ』は少し挿木で増やし置いておきます。
イチジクの挿木をする場合、冬場に剪定した枝を以下の写真のようにカットして穂木を作成します。あとは鹿沼土などに挿して置くだけで簡単に発根してくれますよ。
イチジク栽培のまとめ
あまくておいしいイチジクだけど、特に雨対策は必要。家庭で育てるなら8月中に収穫できる品種がおすすめ!
植物研究家
あと、屋根かけ栽培などができず、梅雨や台風のリスクがあるなら夏果専用品種を植えるのはちょっと考えたほうがいいですね。
だけど、イチジクは丈夫で強い果樹なので、どんどん伸びる枝を剪定する以外は楽でいいですよ。