植物性エストロゲンが話題のザクロ品種と栽培注意点!

植物エストロゲンが話題になったので、種無しザクロの『アークデニズ』とアメリカの『大実ザクロ』を育てたことがあります。

ですのでザクロの栽培や品種についてまとめますが、最初にザクロの栽培を始めようとしている方にとりあえずこれだけは言っておきます。栽培は強いトゲがあり大変ですよ!!

植物研究家

大きく育ったザクロは4~5cm程度の太いトゲが出ます。めちゃくちゃ危険ですよ。

ザクロとは? おいしいの?

ミソハギ科 ザクロ属の落葉果樹です。強いトゲがあるので注意が必要です。一本で実がなります。しかし、花の割に結実率が低いです。

植物研究家

これはザクロの花が雨の多い時期に咲き、受粉が難しいことが原因です。

果実は小さいものから大きいものまであります。昔からある日本のもので100g程度、アメリカザクロなどは500g程度にまで大きくなるものがあります。また、最近は果実が黒色に近い黒ザクロの苗も出回っています。

助手のハム

ザクロっておいしいの?

品種改良が進んだザクロは糖度が高くておいしいです。ですが、果実を食べようとしても果実が小さく取づらくておすすめできません。種無し品種でも同じです。ジュースで飲むのが一番です。

ザクロの品種と苗

上記で書いたように、サイズや色が異なる品種の苗が販売されています。

フルーツザクロ 白実

めずらしい果皮が白いザクロです。こういう品種があるのを今まで知らなかったです。

フルーツザクロ 白実

種無しザクロ シャインレッド

果重は250g程度。種無しではなく、食べても気にならないレベルのタネになっているという感じです。

カリフォルニア巨大ザクロ

果実は大きく、大きいものは500g程度にまでなる。

カリフォルニアザクロ

ペルシャブラック

黒っぽい果実が特徴なザクロです。

ペルシャブラック

ザクロの斑入り品種

ザクロにも斑入り品種があるようです。ただし、食用ではなく園芸用の斑入り品種のようです。

白翁榴(斑入り葉ザクロ)

白覆輪がでたり、その他のところが斑入りになったりなど、いろんな感じで斑入りになる品種です。

白翁榴

『斑入り』についての説明や、他の斑入り植物については以下の記事で説明しています。

斑入り植物の種類と育て方

ザクロの栽培

トゲに注意することと、あとは果実を樹上で熟成させようとすると果実が割れます。それを楽しむのもありですが、虫を呼び寄せます。

植物研究家

ハチが活発に活動する時期でもあるので注意が必要。スズメバチが恐ければ早めに収穫。

果実を完熟させるか、収穫せず観賞用にするならその辺をどうするかを考えてから植えたほうがいいです。

剪定

12〜3月に行うのが一般的な記載ですがね。ただ、強いトゲがありますので、しっかり防具を整えてから行いましょう。

肥料

肥料を年3回程度与えるところや、春前や、春秋に与えるというところがあります。ですが、放任栽培でどんどん大きくなってるザクロの木も見かけます。

家で少し栽培するだけであれば、少し有機質肥料を施肥しておくだけで十分だと思います。

多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明

消毒

家で栽培する場合は、ベニカマイルドスプレーなどの有機栽培でも使えるタイプの消毒を使うことがおすすめです。

家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。

ザクロの花

以下の写真のようにザクロは赤色のキレイな花びらをつけます。ガクの部分もごついので、この部分だけ可憐な感じですね!

開花したザクロの花の写真

が咲いたあとはごついガクの部分が残ります。これが成長していき果実となります。

開花後のザクロの写真

ザクロの青果系製品

青果を利用している商品をまとめてみました。ザクロと言ったらやはりザクロジュースが人気ですね。

ザクロジュース

フリーズドライ ザクロ

ザクロ フリーズドライ

ザクロ粉末

ざくろ粉末

ザクロの農業利用

ザクロは果皮も厚いし種無し品種も出て一時期経済栽培もできるのではと思っていました。

しかし、強烈なトゲの危険性と雨による裂果、結果量などを考えると難しいなという結論になりました。

加工の大変さなどもありますし、種無し品種や黒ザクロなどを数本植えて少し栽培するぐらいが限界ではと思います。

ザクロ栽培のまとめ

とにかくザクロはトゲが大変ということだけ理解しておいたほうがいいです。まだ、トゲなし品種なんてのは出てないはずですし。

あと、トゲが大変で果実をとらないことになると、ハチなどを呼びよせて面倒なことになるかもしれないので、植えるならその辺も注意がひつようです。

あと、外側の皮が非常に硬いです。果実利用を考えて植える場合には、一度スーパーなどで果実を購入し、試しにどれぐらい硬いか確認したほうがいいと思います。