
多肉植物は基本的に真夏の直射日光を避け、鉢植え栽培するのが基本。ですが、どうしても数が増えすぎたりなどの理由でそのような栽培が無理になる場合があります。

外で地植えすると強光・湿気・高温・低温などの要因で多肉植物が枯れてしまいがち。
だったら一か八かでおしゃれな花壇を作り栽培してみよう! ティテュバンス錦やシムランスのように外の地植えでも十分生育できる多肉植物もありますからね。
というわけで今回は『らくらくレンガ』ではなくはめ込み式の花壇ブロックを使い、多肉植物を植える多肉花壇を作成しました。作り方や培養土の組成などを以下にまとめています。
庭に花壇ブロックを設置するやり方
まず購入したはめ込み式の花壇ブロック写真がこちら。少し花壇を作るだけでもかなりの数必要になります。
手で持つとかなり粉がついたので、組み立て作業の前に軽く水で洗い流します。
まず花壇を作る庭の土地を軽く整地。いったん掘り起こして柔らかくし、木や草の根などを取り除きます。
そのまま花壇ブロックを置くと倒れてしまうので、軽く穴を掘りながら仮設置していきます。
花壇ブロックの仮設置が終わった状態がこちら。まだ高さの調整と、しっかりとブロック同士のはめ込みが必要。
ここで問題が発生。花壇ブロックがキレイな形じゃないのできっちりとブロックがハマりません。整形するのも大変なのでこのまま使用していくことにしました。
高さを調整し、内部の土を使ってブロックの周辺を固めていきます。これで花壇の外枠は完成です!
多肉花壇用の培養土作り
花壇の外側ができたら次は内側に入れる培養土を作ります。既製品でこれだけの量を購入するのは大変。
培養土の素材を購入してきて自分で作るしかありません。まずは花壇の底に軽石(日向石)を入れ、元々あった土と混ぜ合わせ排水性を高めます。
次に多肉植物を育てるための培養土をブレンドしていきます。まずは『くん灰』。
鹿沼土は硬質ではないものを使用。これはあまり排水性を高めすぎるのも危ないかなと思ったためです。
赤玉土は硬質と普通のものを半々ぐらいの量で加えました。
バーミキュライトは細かい根を出すのに必要。だけどあまり入れすぎると乾燥したとき大変なため入れすぎに注意ですね。
ちょっと失敗したかなと思ったのが腐葉土をいれたこと。入れるなら細かくカットされたものじゃないと見栄えがよくないですね。
肥料成分はマグアンプなどに任せた方が良かったかな。
底石だけでなく、培養土の中にも軽石(日向石)を混ぜて排水性を高めます。
あとは根腐れが怖いのでゼオライトなどの土壌改良剤を入れておきます。外で多肉を育てるなら水捌けの確保とこのような土壌改良剤は必須ですね。
これらの素材を入れては混ぜてを繰り替えし、やっと花壇いっぱいの培養土が完成しました。
何回か水をかけて、培養土をならしていきます。そして余計な粉などはこの時に流してしまいます。
花壇へ多肉植物を植え付けてみた
水で培養土をならした次の日に穴を掘ってみました。しっかりと水分は保っていますが、排水性も良さそうな感じです。
これなら大丈夫と思い、ハオルチアの『森の妖精』や『雪景色』などいろいろと植え付けていきました。
そしてひと段落した写真がこちら。ハオルチアやエケベリア、コチレドンなどを植え付けました。
- 雪景色
- 森の妖精
- ピグマエア錦
- ピグマエア
- セタータ錦(交配種)
- 姫美人錦
- 熊童子錦
- 静夜錦
- ムーンガドニス錦
- ティッピー錦
- スーパーゼブラ
- ピグマエアミュータント
最近だとバークレー錦や子株のティッピー錦などを外に地植えして溶けるように枯らしてしまいました。
できればこういう形でなく、きっちり遮光した条件下で鉢植えして育てたかったですが、諸事情でこうなりました。

人生いろいろあるよね。
可能であればガラス温室で遮光ネットを張って栽培できたらベストですが、いつかそうでなくても雨除けと遮光をかねた丸波や温室用ビニールなどで保護できたらいいな。
花壇には防根シートを使おう!
植え付けた後、一月もせずに雑草が生えてきました。これは土を入れる前に防根シートを貼っていなかったのが原因です。
枯れても仕方ないかと思いつつ急ぎで作った花壇だったのでそこまでやらなかったんですよね。しっかり花壇を作るときには雑草対策もしっかりしておきましょう!
花壇ブロックでの多肉花壇作りまとめ
はめ込み式の花壇ブロックで多肉花壇を作りましたが、どうしてもブロック間のスペースができてしまう。

排水性が出るという面ではいいですけどね。多肉植物にはスリット鉢のような感じの方が合いますし。
〜5年ぐらいの期間で考えるなら防腐剤を処理した板と杭で花壇を作った方が安心かも。
または簡単に設置できる『らくらくレンガ』のような製品を使うのもいいですね。再利用も簡単ですし。再検討が必要ですね。