多肉植物『ガステリア』の種類と室内栽培

室内で多肉植物を楽しもうとすると、光が足りない場合がある。光が弱くても育ちやすい多肉植物は『ハオルチア』と『ガステリア(gasteria)』だろう。

ハオルチアはかなり有名になったが、ガステリアはあまり知られていない。というわけでガステリアの種類を調べてみました。

ガステリアの記事一覧

栽培関係

ガステリア(象牙子宝)の植え替え

増殖関係

ガステリアの地下写真と葉挿し

交雑関係

ガステリアとハオルチアで交雑はできるのか?

ガステラロエ(ガストロアロエ)の種類と栽培

ガステリアとは?

ガステリアはアロエに近い植物種です。ススキノキ科ツルボラン亜科(Xanthorrhoeaceae Asphodeloideae)までは同じです。

その中のガステリア属(Gasteria)の植物を言います。アロエ(アロエ属)に近いこともあってアロエとの交雑種もいろいろできています。

ガステラロエ・ガストロアロエ・ガストロレアとかいろいろ言われています。

ガステリアの原産地

ガステリアの原産地は南アフリカになります。

最高気温は30度前後でそこは問題なさそうですが、内陸部(ヨハネスブルグやキンバリー)でも月平均の最低気温が3〜4程度までしか下がりません。

海岸線の暖かい地域以外であまり強い寒さに当てるとよくなさそうです。

ガステリアの生育型

生育型としては春・秋型になります。春と秋に主に成長します。春・秋型は夏場や冬場の生育がゆるやかになります。水のやりすぎなどに注意しましょう。

ガステリアの形状

基本的に左右交互に葉が生えていきます。品種によっては回転していくようです。

ガステリア栽培の注意点

ガステリアの栽培で注意して欲しい点をまとめました。特に日照条件に注意が必要です。

水やり

乾燥したエリアを原産地としているため、水のやりすぎに注意しましょう。土が乾いたらしっかり水をやり、乾燥したらまたしっかり水をやる形でいいと思います。

できれば水を与えた後に軽く上下に動かし、水切りを行ったほうがよさそうです。また、春・秋型は夏場や冬場の生育がゆるやかになります。特に水のやりすぎなどに注意しましょう。

それと給水を絞ることによって耐寒性も高まります。寒い場所に配置する場合にはその点も注意するといいです。

日照条件

強い光に弱い植物です。強い光が当たると日焼けを起こしてしまいます。かといって、あまりにも光が弱すぎると葉伸びしてしまいます。

その辺の調整がちょっと難しいかもしれません。その辺のバランスがうまくつかめるといい室内植物になりそうです。

夏場の直射日光は寒冷紗などで遮光して避けるか室内栽培にしたほうがよさそうです。しかし、すこし黄色く変色してもいいのであれば、西日を避ける程度でも栽培はできました(品種にもよると思いますが)。

室内栽培の場合、他の植物より光が弱くてもよいため、人口光で栽培するのも面白そうです。

💡『多肉植物におすすめの植物育成ライト。ハオルチアはパネル型を選びましょう!』

温度条件

大体が5度以上を推奨していると思います。温度は5度以上あるとよいとの情報が多いですが、結構強いような情報もありますので少しづつ低温試験してみようと思います。

消毒

消毒はできれば天然系の農薬を使うのがいいですが、どうにもならない場合には観葉植物系の登録農薬を使用するのがいいですね。

まぁ、家庭栽培なので何を使ってもいいとは思いますが、植物に合わないとダメージを与えることになってしまいます。

家庭菜園や室内のインドアガーデンにおすすめの農薬や殺虫道具をまとめたよ。

肥料

即効性の化成肥料ではなく、ゆっくり時間をかけて効いていく遅効性肥料を使うのがいいです。マグァンプがオススメです。培養土は排水性のよい多肉植物専用のものを使うのがおすすめです。

多肉植物用培養土の種類と自作培養土の作り方を説明するね。【水はけが大事だよ!】

多肉植物におすすめの肥料をマグアンプを中心に紹介! 種類や効き方の説明

ガステリアの増やし方

ガステリアは株分けと葉挿し(一部品種を除く)で増やすことができます。ですが、子宝系だと葉挿しより株分けで増やしていったほうがよいかもしれません。

『ガステリアの地下写真と葉挿し』

ガステリアが子株を出すときは、まず細い芽が出てきます。ゴミと間違って取り除いてしまわないことに注意です。

ガステリアの発芽写真

それが少し経つと葉が展開して肉厚の葉になります。これが大きくなってきたら株分けして増やすことができます。

ガステリア葉の展開写真

ガステリアの品種

今回はアロエ交雑種はなしで、ガステリアの品種のみをネットで調べつついくつかまとめてみました。

葉が左右交互ではなく、放射状に出ているようだったらアロエとの交雑種の可能性があります。

あれもキレイだけど耐寒性などが少し問題になりそうだ。

臥牛

いろいろ種類があります。斑入りもあり。

◇ガステリア◇臥牛

恐竜

肉厚のどっしりした葉がかっこいい!

子宝

小型品種。子供が下からいっぱい増えます。錦もあります。

ドラゴンスキン

ガステラロエの一種かと思ったらガステリアだったのかぁ。

ピランシー

ツヤツヤの葉が特徴。斑入り品種もあります。

ラウリンソニ

ちょっと、縦に長くなる品種。葉挿しができない品種とのこと。

ガステリアの斑入り品種

ガステリアの斑入り品種を別に分けました。栽培は難しいけど、キレイな斑入り品種が欲しいですね。

臥牛錦

臥牛錦はいろいろなタイプの斑入りがありますね。

◇ガステリア◇臥牛錦

ピランシー錦

両方の単体の錦が見つからなかったけど、掛け合わせたものが見つかりました。

ピランシー錦

子宝錦

子宝錦。子宝系の何の錦なんだろう?

桜富士

紅葉でほんのり桜色に染まるガステリア。南アフリカ原産?

象牙子宝

キレイな斑入り品種。

ガステリア 象牙子宝

白馬錦

縦にラインが入ります。

美鈴の富士

グラシリス斑入り?

まとめ

日本でも長年栽培されている多肉植物『ガステリア(gasteria)』。しかしながら専門の書籍はなかなか見当たりません。

ネット情報や人づての情報で知識をつけていくしかなさそうですね。綺麗な姿で栽培するには温度より光の調整のほうが難しい植物かもしれません。

環境によってはガステリアだけでなく、ガステラロエなどの交雑種も検討しながら好みの植物を揃えていく必要性がありますね。

また、その他の斑入り多肉植物は以下のところにまとめています。

斑入り多肉植物の種類

あと、斑入りや錦の意味についてや、斑入り植物栽培の注意点については以下の記事の中にまとめて書いています。

斑入り植物の一覧と育て方