田舎の家画像

田舎でのんびり農業をと考えている人もいますが、その前にやれることや考えて欲しいことを書きました。また、農業はよくないという話がありますが、本当にそうかどうかについて元農家が個人的な意見を以下に書いています。

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植物探究家の画像

斑入り植物』を愛する斑入り植物探究家。自分が好きな植物に囲まれたおしゃれな家作りを目指しています。Youtubeインスタも見てね。

農業体験は都会で不可能?

なんか、都会の人が『アスファルトとビルだらけの世界で、私たちは土を耕すとかそういう世界はやったことが・・・』

みたいなのがあるということを風の噂で聞いた気がするのでちょっと書いてみますね。

いろいろ仕事で全国飛んだりしましたが、東京・名古屋・大阪などでも1時間も交通機関使えばしっかり農業経営されているエリアに行けます。東京ですら。

そして現在は小さな区画でレンタル農園も借りれるので、規模は小さいけど都会で仕事をしながら自分が好きな植物を栽培することも可能です。

多分田舎にきて都会のことをちょっと自慢したい気分の勘違いした人が言っているだけだと思うのですが。

何事もそうだけど、まずは自分のできる範囲で何かやってみて、その上で話をしないとあまり相手にされないかもしれませんよ。

解決しなければいけない根本

田舎に行きたいと思う理由を勝手に予測してみると以下のような感じかな。

自由な暮らしがしたい

何かがあって田舎に逃げたい人。都会より難しい社会構造ですよ。それだけならほんとやめておいた方がいいと思います。

田舎ならヒーロー?

都会のレベルよりかは確かに一般的にレベルが低いでしょう。ただ、田舎で意味がある力があればいいのですが。そして、そういうポジションにつける力があればいいのですが。

物価が安い?

自給自足しない限り安いのは家賃ぐらいじゃないかな? 直売所で野菜などが安く買えるぐらいで、あとは逆に車が必要でガソリン代がかなりかかってしまいます。

いろんな事情で利益がある。

これは特殊な例ですね。いろんな利権があるのであまりつっこみまません。

などなどかな。深くはつっこまないけどね。

基本的に場所を変えるってのはいい方法だと思う。それは個人レベルでどうにもできない場面になる場合はどうしてもあるから。けど、田舎に行けば改善するっていうのは別だと思うんだ。

まず、何を改善するために何が必要なのか自分と向き合うことから始めないといつまでも苦しいことになると思うよ。

楽な言葉に誘われて動いていると、いいように利益のための歯車にされていることに気づかずに落ちてしまいますよ。

農村で暮らす前に考えてほしい3つのこと

農村というか、田舎で暮らすことを選択肢に入れる時に考えてほしいことがあったので記載してみた。

医療

田舎は病院数が都会と比べると少ないです。また、お医者さんを呼ぶのも大変なようで、週に何回か病院に来てくれるというようなパターンがあります。

高齢者や、小さい子供がいるうちは、しっかりした病院まで距離がないエリアを選んだ方が良いと思われます。

また、田舎であれば救急車ですぐに病院にいけると思われがちです。しかしながら、田舎は老人が多く救急車は忙しく動き続き続けているようです。

あと、田舎は人口が集約されていないので、単位面積あたりの救急車の数は当然都会よりも少なくなります。よって運転距離も長くなり対応がスムーズにいかなくなります。

持病があったり、体が弱い人もちょっと注意して検討していただきたいです。

田舎であるなら田舎ならではの医療研究プロジェクトとかを市町村の枠組みを超えて組んだりして、補助事業とかで国などからも資金を補充し、医療関係者にも地元にもメリットのある形で動かせるような人がいればいいんですけどねぇ。

そうでもしなきゃ何もメリットもない田舎に来てくれと言ってもきついと思う。

教育

全国平均で見ても高齢化が進んでいますが、農村の高齢化はレベルが違います。

働き盛りの世代が、稼げる都会に出てしまうのですから圧倒的に高齢者が多いです。そうなると、子供から中年層にかけてかなりの層の薄さとなります。

子供の場合だと同級生がほとんどいないというようなパターンになります。まぁ、これは年齢差を超えたつながりとかができるのでいいのかもれません。

大人の場合だと、いろんなことを簡単に学べる環境が整った都会と違ってかなり大変だと思います。ネットで学べることにも限界がありますし、学びに出かけるにも交通費と時間が大量に消費されます。その辺は理解しておいたほうが良いです。

まぁ、普段から自己研鑽やビジネスのために全国飛び回っている人なら気にしないでいいレベルですが。

道路など環境事情

現在地方は財政難なところが多いようです。バブルの頃であれば、道路を作ったり、修繕したりしてお金をどんどん回していたと思われます。

しかし、当面そういう雰囲気になりそうな感じには見えません。

よって、好んで人がいないところに住むことを希望する人がいますが、道とか生活できるような環境がいつまで保持されるか考えましょう。

大金持ちであれば問題ないですけどね。

あとがき

まぁ、とりあえず書いてみたけど、やる人はいろんな問題を改善して進んで行くので問題ないでしょう。

それにそういう人は決めたことは他人の意見も聞くけど、最後は自分の意思で動きますしね。一度の人生、いつでも本番。後悔しないように動くのがいいですね。


農業はダメな仕事か?

ちょっと農業を勘違いしてないかと思ったので書いてみる。
(植物栽培関連記事の一覧はこちら。

とりあえず今回は農業は補助金がアホみたいに出てるよ〜っていう話の件。昔、農家は補助金がいっぱい出ていいね〜とか言っている人がいたんだ。

どこにそんなに出てるんだろう。農家ではなく農地整備や農業施設など関係ないところに莫大に流れていて、一般農民にはあまりという感じがしたんだが? 

最近の新規就農者へのお金の配布だけはすごいなと思ったが。けど、そもそも会社という組織はいろんな補助金や利用できるシステムを利用してるのが普通である。

それは農家が得られる補助よりかも全然幅広く、すごい金額が動いている。まずはググ。。。

あ、話が違う方向に。

そんなことを書こうと思っていたのではなくて、農業はもうダメダメだよね〜っていう話だ。確かに国は一人当たりの農地を多くして、農地を維持していかせようとしている感じだ。

そうなると補助金などで最低額を維持させ、薄利多売方式でのビジネスとなる形が多くなると思われる。そうなると小規模農家などはある程度自然淘汰されると思う。けどそういう方向性だけではないと思うんだ。

単純に流通などを変化させたりなどで利益を上げていく形などもあるけど、食品、観光、エネルギー、医療、ITなど、様々な分野と融合し、いろんな形で進化している面もある。

そして、本当にいろんな意味でメリットがない世界なのであれば企業が参入する必要性もないし、法律で参入を制限する必要性自体がないんだよね。その辺を理解して見てみると、結構面白いものが見えるかもしれませんよ。